「学問の独立」 早稲田大学の雰囲気・建学の精神からvol.2
さて、前回の記事で「学問の独立」についてあげましたが、もともとは政権の方針などに左右されずに学問は学問として独立させるというのが早稲田大学の建学時からの方針なんですね。
しかし現在、実際どうかというと、英語の必要性が大きくなるにつれて、留学生を増やしたり、英語の時間の強化が行われています。そういう意味では世間の流れから独立!といっていられない部分もあるのかもしれません。
たとえば政治経済学部だと、1・2年生の必修はそれなりに細かく定められたりしていました。3・4年生になると取れる科目ももっと増えて自由が広がるのですが。
これに関しては、入学当時私はかなり疑問をもっていました。政治が学びたいのに、どうして「比較宗教」とかそういう関係ないものばかりとらなくちゃいけないの!と。しかし、後からわかったのですが、大学に行ったからってそんなに専門って身につかないんですね。
もっと「教養」を学ぶ場所であるんです。となると、政治だけやっても本当に政治は理解できないわけで、まず1・2年の内に色々な学問に触れておきなさい、って意味だったんですね。それを、入学当時に言っておいてほしかった。でも、今考えればそれも含めて早稲田の放任主義(雰囲気)だったのかもしれません。