今こそ見直して!残りの夏休みを有意義に過ごすために
夏休み、8月ももう後半戦です。夏休み前に気合いを入れて立てた勉強計画は予定通りに進んでいますか?…どうでしょうか、『予定より先に進めている!』『ちょっと遅れているけどなんとか取り戻せそう』『やるべきことをかなり溜めてしまっている…』いろいろな人がいると思います。
しかし!!今更過ぎた時間をあれこれ言っても仕方ありません!特に計画が遅れている人こそ、残された約2週間の夏休みを大切に、有意義に過ごすことをまず第一に考えましょう。残りの夏休みをよりよいものにして、2学期、秋につなげるヒントを紹介します。
何ができている or できていない
夏休みが約3週間ほど過ぎました。ここで一度、自分が立てた計画、目標と今の自分の距離を客観的に確認してください。何ができている、できていないを把握することで残りの時間、何をすべきか明確になるでしょう。
たとえば。
◎『8月末のセンター模試で英語7割得点する』という目標を立てたA子ちゃん。1学期からこつこつやってきた単語と文法は、夏休みも継続して頑張ったおかげで問題集の中にわからない問題も少なくなってきた。模試まであと10日、過去問演習があまりできていないからあとはひたすら過去問で実践練習をしよう。
◎『センター数学の過去問を夏休み中に10年分解く』という目標を立てたB太くん。計画は予定よりも早く進んでいて10年分終わった!しかし、点数はあまり安定せず、伸びていない…。過去問演習の結果を振り返ると、二次関数と確率の得点率が低い。まずこの2分野を基礎を復習して学校で配られた基本的な問題集で定着させてから、もう一度過去問もしくは予備校が出版している実践問題集で実践練習して全体の点数を上げよう。
2学期は苦手分野を克服する時間がない!
夏休みは1日自分の好きなように時間を使えて、やるべき勉強を進められます。しかし、2学期が始まると授業が始まり、自分に必要な勉強をする時間がかなり減ります。学校があって時間がないのは1学期も2学期も同じですが、1学期と違って2学期は受験本番まで残された時間が少ないということです。そして、赤本や青本で過去問を解いていて対策していかなければなりません。そう考えていくと、苦手分野を克服している時間がないんですね。
たとえば。
◎英文法に抜けの多いC美ちゃん。英語はどこの大学でも配点が高いし、基本的な文法問題は絶対に落とせない…。1日20ページ×7日間で総復習、残りの7日は毎日確認。夏休みが終わるまでに英文法は完全に頭に入れて、秋からはさらっと確認するだけで済むようにしよう。
◎漢文を避け続けたD介くん。漢文は学校の授業で少しやってるし、漢文って覚えることも少ないし、まだほかの科目でもやることあるしって思ってたら夏休みももう後半…配点が低いとはいえ捨てるにはもったいなすぎる科目。そろそろやらないと!!1冊薄い句形の参考書を短期集中で3日間で終わらせてしまおう!
夏休みの計画は立て直してOK!
計画を立てたときにイメージしていた8月半ばの自分と現在の自分は違っているのではないでしょうか。夏休み前の段階では8月半ばの自分なんて絶対に知り得ませんからね(笑)だからこそ、今の段階で目標と今の自分の距離を確認して、計画を作り直してほしいのです。夏休み前に立てた計画がいくら完璧で理想のものであったとしても、それを絶対にその通りにこなす必要なんてまったくないのです。
計画を立て直すときのヒントは、①何ができているのか、できていないのかを確認する、②苦手分野を優先して計画を立てる、ということです。
特に、夏休みは基礎、基本事項の確認をしっかり時間を取ってできる最後の時期だということを念頭に置いてください。もし仮に夏休み中に基礎を完璧にし切れなかったとしても、夏休み中に完璧にしようと努力した姿勢や気持ちは秋以降につながり、志望校対策に活きてくると思います。
ぜひ残りの夏休みをより意味のある、有意義なものに!!!