【無機化学】これから大学受験を始める受験生へ!無機化学分野のおすすめ勉強法と参考書
無機化学は暗記部分が多いので、短期間に集中して取り組むことで一気に得点アップにつなげることができます。夏休みも終盤なのに無機化学に全く手を付けていない!どこから手を付けていいか分からない!そんな方はぜひ読んでください。これからでもまだ間に合いますよ!
◇この記事の目次◇
無機化学分野のおすすめ勉強法
無機化学は周期表上の全ての元素を対象とする学問です。というと膨大な量やらないといけない気がしますが、受験化学で扱うのは典型元素の性質と反応と遷移金属の性質です。この2つ、どこをポイントとして勉強していけばいいか紹介していきます。
周期表の復習から
まず、”典型元素”,”遷移金属”と聞いてピンとこない人は周期表のおさらいから。これまで、”すいへーりーべーぼくのふね”とかで元素番号1~20くらいまでの元素は覚えたと思いますが、今度は周期表を縦にみてアルカリ金属(1族)、アルカリ土類金属(2族)、ハロゲン(17族)、希ガス(18族)にどんな元素があるかを覚えます。語呂合わせとかを使うと覚えやすいですね。
例)15族 N P As Sb Bi → ニッポンアスサービスビ (日本明日サービス日)
16族 O S Se Te Po → オサナイセンセイテレテポッ (幼い先生照れてポッ)
語呂合わせは「周期表 語呂合わせ」とかで検索すればインターネット上にたくさん覚え方が転がっているので、自分が覚えやすいもので覚えましょう。(マニアックなネタもたくさんあるので深入り注意です!!(笑))ちなみに上の二つは予備校の先生から教わったものです。
反応式の5つのパターン
次に反応式です。無機化学に出てくる式をすべて覚えようとするとたくさんあり、覚えきれないです。出てきた式をパターンに分けて覚える式を絞っていきましょう。
A 酸塩基反応
B 酸化還元反応
C 沈殿生成反応
D 錯イオン生成反応
E その他
A,Bは覚えなくても自分で書けるはずです。自分で覚えられるくらいまで反復しましょう!
Cについては、まず沈殿ができるイオンの組み合わせを覚えましょう。組み合わせが分かれば式も書けるはずです。Dも同様です。ここでも語呂合わせが使えます。 例えば、硫酸イオンで沈殿する陽イオンは
硫酸ばかにするな (Ba, Ca, Sr, Pb)
アンモニア水で錯イオンを形成するイオンは、
あんまりだ、ドアに銀、ニコッ(Cu, Zn, Ag, Ni, Co)
とかです。これも予備校通っていた時に教えてもらったものです。このとき、白色以外の沈殿や有色の錯イオンの色は覚えておきましょう。
そうすると、まるまる覚えないといけない式はEに該当するもの(分解反応など)だけです。これのあまり数は多くないので(1割程度)これだけは頑張って覚えましょう。気体の発生法もこれでだいぶカバーできます。(ほとんど酸塩基か酸化還元)
ここまで覚えましょう、覚えましょうとずっと書いてきましたが、全部完璧に覚えてから先に進むのは時間の無駄です。ある程度覚えたら問題演習(アウトプット)を始めましょう。
問題演習を繰り返して定着を確認する
初めのうちはぜんぜん覚えられないかもしれませんが、やりこむと使う知識はだいたい同じであることに気づいてくると思います。
ここで紹介したことを覚え、演習することで、はじめに書いたことの7~8割カバーできています。あとは工業的製法にかかわるテーマがいくつかありますが、こちらは問題演習しながら覚えていけばOKです。
無機化学で一番大事なのはやみくもに覚えないことです。暗記事項が多いのでとにかく暗記に走りがちですが、自分の中で整理しながら覚えていかないとごちゃごちゃになってきます。
それを防ぐためにも早めから問題演習を始めましょう。どうしても覚えられない部分が浮き彫りになってくるはずです。今から始めればまだ間に合うのでがんばっていきましょう!!
無機化学分野のおすすめ参考書
> 橋爪のゼロから劇的!にわかる 無機・有機化学の授業 (大学受験Do Start)(Amazon)
…まだ全くの手つかずの人はこの本から!何をしなければいけないかが分かります。
…少し勉強したけど、なかなか点数が上がらない人はこの本を!どう覚えればいいかを学びましょう!
上の2つの参考書を進めることで、無機化学の基礎はマスターできるはずです!
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