就職活動を終えた大学4年生が語る、「勉強する意味」とは?
今回は、これから勉強を始めようと考えている皆さん、ならびに勉強をする意味がわからないという皆さんに就職活動を通して自らの人生を考え抜いた私から、そういった疑問点にお答えできるようなお話をしようと思います。
勉強=正しい判断をするため
結論から言うと、私の考える「勉強をする意味」とは「今後の人生において正しい判断をするためのもの」です。これだけ見てもあまりピンときませんよね。したがって、ここからは具体例を交えてお話します。
私が大学で勉強している金融と経済の分野から例を出しますが、昨今、様々な詐欺が登場しています。ワンクリック詐欺や振り込め詐欺など、枚挙にいとまがありません。そんな様々な詐欺の中でも、「投資持ちかけ詐欺」という種類の詐欺があります。これは、「とある国の外貨積立に投資すると毎年確実に収益が得られる」というものです。投資がブームになっている今の世の中にあって、多くの高齢者が被害にあっています。この記事を読んでいる皆さんであれば「そんなの自分には関係のない話だ」と思うかもしれません。しかし、こうした詐欺は日ごろそのように考えている人ほど引っかかるリスクが高いのです。なぜなら、皆さんは「外貨積立や外貨取引の仕組みを知らない」からです。知らない人に対して専門的な用語を交えた話をしたり、細かい投資の仕組みの話をしたりすれば「この人はすごく知識のある人だし信頼できるかもしれない」と思えるかもしれません。
つまり、「知らない」ということは時として非常に怖いことなのです。今の話はかなり極端な例ですが、実際の世の中は「無知」な人を巻き込む詐欺や、情報や思想を刷り込んだりするようなことが平気でまかり通っています。こういったことに対する唯一の対抗手段が「自ら知識を付けること」なのです。
大学や就職活動でも見受けられる?
私は大学生活も就職活動も経験しましたが、両方の場でこういったことはよく見られます。例えば大学生活で言うと
「あの授業はつまらない」「単位が難しい」「サークルに入らない人は友達ができない」
など特に一年生で大学生活の事をよく知らない人はこうした情報にすぐに流されてしまいます。就職活動でもそれは顕著に表れていて、
「あそこはブラックだからやめた方が良い」「あそこの社員は陰気だ」「中小企業には入っちゃだめ」など
ありとあらゆる情報が皆さんを惑わせます。こういった様々な情報の中には、よく勉強していれば「でたらめ」だとすぐにわかる情報もよくあります。つまり「無知」のままでいるとでたらめな情報と正しい情報の区別がつかず、自らの選択肢を狭めたり、不利益を被ったりしてしまうのです。
そうした世界へ足を踏み入れる皆さんへ
大学生になる、ということはそうした情報がありふれる世界に足を踏み入れたようなものです。だからこそ皆さんには、一生懸命勉強をしてほしいと思います。大学受験に必要な勉強は皆さんの大学生活において「適切な判断をする」ための重要なツールになるはずです。それは先ほどまで述べてきた情報の取捨選択だけでなく、大学の授業の内容を正しく理解したり、外国人の友達に日本の歴史の事について教えたり、そうした教養を身に着ける上でも非常に役に立ちます。たくさん勉強をして、様々な教養を身に着けた人なら、無益な情報に振り回されないことはもちろん、多くの人から尊敬される魅力的な人間になれるかもしれません。私自身、そうした人間になれるよう、これからも勉強していきたいと思います。
いかがでしたか?今「勉強する意味がわからない」という人はまず10分からでも良いので毎日何らかの勉強をしてください。たとえ10分でもその積み重ねがいずれ皆さんの人生をより良いものにするために役に立つことと思います。大学受験を通してぜひ一生懸命勉強をしてほしいと思います。
*この記事はモチベーション特集の記事です*
モチベーション特集では勉強のやる気が出ない、勉強に集中できない受験生に向けて書いた記事を紹介しています。