【海外紀行】カンボジアで見えた日本の未来

みなさんこんにちは。今回は現地の子どもたちとの国際交流の海外ボランティアとして先日まで行っていたカンボジアについて感じたことや考えたことを包み隠さずに書きたいと思います。興味のあるひとはぜひこの記事を読んだ後、カンボジアに行ってみてください。

まず、はじめに

これから書く内容はあくまで私の意見です。読んでくださった人の中には「これほんと?」と思う方もいるかもしれません。それが本当かどうかは自分の足で現地に赴き、感じてくだされば幸いです。

カンボジア王国の暗黒時代

みなさん、カンボジアのことを知っていますか?おそらくもっとも有名なのは1975年から3年8カ月続いたポル・ポトによる大虐殺でしょう。極端な共産主義を掲げたポル・ポトのもと、人口の20%程度が殺されました。(所説あるようですが)この時代をカンボジア人は「壁のない刑務所」と呼んでいます。またもともとはフランスの植民地だったため各地にその痕跡が残っているそうです。

今のカンボジア

そんな暗い歴史も持っているカンボジアですが、今はというと安全そのものです。生活水準自体は高くはありませんが、観光地は多くの外国人でにぎわっています。まだ水道の水が飲めなかったり、田舎に行くと電気が最近通ったところもありますが。何よりも人がいい!みんな気さくで思いやりがあり、その国民性はすごいなと感じました。

東南アジアに必ず抜かれる日本

そんなカンボジアで強い危機感を覚えました。それは近い将来カンボジアやベトナム、タイといった東南アジアの国に経済的に日本は抜かれるのではないかということです。なぜか、それは彼らの持っている向上心にあると思います。現地の子どもの教育を受ける環境には大きな格差があります。国民の多くが農業で生計を立てるカンボジアでは家の手伝いで学校に定期的に通えない子どもが多くいます。

しかし私が見た子どもたちの姿はがむしゃらで無邪気な姿でした。この子たちがもっと高い水準の教育を受けたら、この国はどれだけ成長するのだろうと思いました。

世界基準はバイリンガルもしくはトリリンガル!?

私もこのカンボジアで8か国を回りましたが、「英語ができないのは日本人だけ」だとひしひしと感じます。カンボジアでもお店の人は現地語のクメール語に加え、英語や日本語もかなり堪能です。日本では考えられないですよね。

日本は歴史的にも植民地になった時代はありませんし、GHQなどの支配も一時的でしたから、閉鎖的な文化や国民性ではあります。でも世界を見渡せば、発展している国の人にとっては、英語は話せて当たり前になっていることを忘れてはいけません。

これからのカンボジアを担う子どもたち

私が今回お世話になったところから、スナ―ダイ・クマエという孤児院を紹介します。詳しい説明は以下のFacebookページでみてください。ここは、親から虐待を受けた子どもを中心に25人前後の子どもたちが生活していました。経営者は日本人のメアス博子さんという方です。

ここで感じた事はカンボジアの子どもたちの大きなパワーです。わずかな時間の交流でしたがその無邪気な姿にたくさんの可能性を感じました。実際卒業生は外国語を使った国際的な仕事をして活躍しているそうです。初対面の私たちに臆することなく、積極的にコミュニケーションを取ってくれたことには感謝です。まだまだ「教育を受けさせる義務がある」という概念が浸透していないカンボジアにあって、スナ―ダイ・クマエの子どもたちの学ぶ姿勢には驚かされました。

●異文化に触れるということ

最後になりますが、私がこんなにも海外に惹かれているのかを綴ります。私は日本が大好きです。こんなに一体感のある国は世界のどこにもないと思います。でも日本の良さだけに目を向けている時代は終わったと考えます。その理由の一つは、世界ではグローバル化が加速し、日本では少子高齢化とともに経済は縮小の一途をたどっていることがあげられます。これからは世界の人々が日本の社会で働き、全く異なる文化を持つ子どもたちが日本の学校で学ぶ光景が広がっていくでしょう。

そんな時代に日本に閉じこもっていたら、世界の価値観を知ることはできません。アメリカやイギリス、ドイツなどの先進国、カンボジアやベトナムなどの発展途上国、そこに暮らす人々、文化、言語、生活、さまざまなことを自分の目を通して体感すること、そこから日本の魅力や抱えている問題が分かってくるのではないでしょうか。

私はこれからも世界を巡って、いろんなことを感じ、自分を形成していきます。みなさんもぜひ行ってみてはどうでしょうか。

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