【共通テスト化学基礎】直前からでも独学でケロリと高得点を取るためのコツと攻略法

共通テスト試験対策 化学基礎

「化学基礎ってどのくらいの難易度なんだろう…」

「化学基礎ってどの参考書で勉強したらいいのだろうか…」

こんな悩みを抱える受験生は多いのではないでしょうか?

「共通テスト化学基礎」という科目はまだ対策法など、化学基礎に関する情報が世にあまり出回っていないですよね。独学で勉強する受験生はなかなか勉強するのが難しいと想います。

今回はそんな共通テスト化学基礎に関して、勉強法おすすめ参考書過去問の使い方など受験生の悩みを解決する情報を惜しまずすべて教えてきます。

この記事を読んで化学基礎で高得点を目指してください!

土井万智

土井万智(どいまさと)イクスタコーチ 逆転合格したい受験生専用のコンサルタント

早稲田大学教育学部出身。2021年度は約500回、MARCH以上に逆転合格したい難関国公立私立志望の受験生の専属指導者として毎週面談を行い合格発表までサポートしてきました。受験日までに何をやるべきかを把握・整理し、臨機応変に対応できる受験生になることが目標達成のためには重要です。2021年度はMARCH受験者の90%以上がMARCH以上に進学。難関国公立私立にも多数合格しイクスタで受験生をサポートする側で活躍中。
専門家の解説

共通テスト化学基礎は教科書と参考書1冊、共通テスト実践問題集の繰り返しで35点以上を安定して狙うことができます。

ただ、理系化学と同じく酸塩基、酸化還元の考え方と計算問題が一番難しく時間のかかるところなのでこの分野の理解度に特に気をつけてください。

学校の授業をほとんど受けていない独学でも、上記の教材を使って40-50時間を目安に35-40点を安定して取ることが現実的な目標になります。

◇目次◇

共通テスト化学基礎の基本情報

文系の受験生で国公立大学を志望する受験生は、共通テストで理科基礎科目の中から2科目選択しなければなりません。選べるのは物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎の4つです。基礎科目の配点は1科目あたり50点となっており、2科目合わせて100点です。

共通テスト化学基礎の難易度は??

基礎科目ということもあり、難易度は低いといえるでしょう。文系だから理科はちょっと…と思っている人もいるかもしれませんが、範囲が狭いため(後述)、しっかり勉強すればすぐに・確実に点に結びつきます。そういう意味では勉強のしがいがある科目といえます。理系の受験生が個別試験で受験する化学Iとレベルは大きく異なるため身構える必要はありません。

共通テスト化学基礎の出題範囲は??

共通テスト化学で重要な勉強範囲

教科書からバランスよく出題されますが、最重要なのは「化学結合」と「モル計算」です。化学結合は化学を学習するうえで最も基本となる考え方です。モル計算というと構えてしまう人も多いかもしれませんが、1ダース=12本と同じように個数をとりまとめただけの話です。ここさえ押さえてしまえば、あとは用語や現象を理解するだけです。

他に重要なのは「電子配置」と「周期表」、それに「酸・塩基」でしょう。物質の電子配置は、その物質がどういう性質なのか、どういう物質と反応しやすいのかを決定する重要なファクターです。

センター試験でも各元素の性質を電子配置から考察する問題は結構多かったです。共通テストでもそれほど変わらないのではないでしょうか。また酸・塩基に関する問題も見逃せません。代表的な幾つかの反応は頻出であるほか、pHとはどんな単位なのか、また実験器具の扱い方についてもしばしば登場します。

共通テスト化学基礎の平均点は?

理科基礎は他の科目と同様に平均点は6割程度、つまり30点くらいとなります。共通テストになって、平均点は少し下がるかもしれません。

ところで、受験勉強を始めて、塾や予備校に通い始めたり参考書を揃えたものの、いまいち受験モードのやる気にならなかったり、時間管理が出来なかったり、志望校合格に向けての目標管理方法が分からなかったり、そんな微妙な毎日を送っていませんか。

「本気で勉強したいけど本気モードに入れていない」受験生があまりにも多いことを目の当たりにして、早稲田大学教育学部出身イクスタ編集長の土井が、そんな受験生の問題を解決して有名大学に合格するための解決策をご準備しています。

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共通テスト化学基礎の勉強法

教科書を徹底的にやりこもう!

化学基礎で大切なのは、とにかく教科書を読むことです。共通テスト対策はつい参考書に頼ってしまいがちで、実際そういう気持ちもわかります。しかし化学基礎ではそれは賢い方法ではありません。

というのも、化学基礎で問われるのは化学の中でもごく基本的な知識だからです。多くの人が知らないようなマイナーな物質や、教科書に載っていないような珍しい反応は出題されないのです。

化学基礎で登場するのはほとんどが周期表の3周期目までの元素で、反応も単純なものがほとんど。背伸びしたい気持ちをぐっとこらえて、とにかく教科書を読むのが大切です。

文系の人や化学アレルギーの方で、どうしても教科書に書いてあることが分からないという方は、参考書を使って大枠をつかんでから教科書に戻りましょう!
 

化学結合とモル計算の理解がカギ!

ほとんどの物質は元素単体ではなく、複数の原子が結合して出来上がっています。原子の結合の種類もいくつかあります。中学の時に水素は手が1本、炭素は手が4本などと教えてもらったと思いますが、化学基礎では電子を使って結合を考えます。

したがって、各元素の電子配置など電子レベルでの理解が重要になります。また、結合にもイオン結合、共有結合、金属結合、配位結合と4種類あります。それぞれの結合の様式、特徴を押さえておく必要があります。

また、モル計算も化学基礎で高得点をとるためには必須です。ある年のセンター本試験では14題中4題がモル計算がらみの問題です。炭素が1 molあるといったら、1 mol=6.02 x (10の23乗)個あるということです。その炭素1 mol分の重さが12 gなんです。

元素1個あたりの重さはそれぞれ違うので、問題の最初に各元素の1molあたりの質量が原子量として必ず書いてあります。数が大きいので扱いづらいと思いますが、モル計算は個数と質量の考えなんです。
化学反応(酸塩基/酸化還元)も頻出テーマなので、反応式が書けない人は正しく書けるように練習しましょう。

電子配列の理解がカギ!

共通テスト化学基礎で重要な電子配列

物質の性質や反応性を知るうえで重要なのが「電子配置」です。いわゆる化学反応は電子のやり取りがあってこそ成立しているといえるでしょう。そのため、元素やイオンの電子配置を理解するのがカギといえます。

物質の性質を全て暗記しようとする人を時々見かけますが、これは効率が悪いだけでなく勘違い・覚え間違いの原因にもなります。そのため教科書で見つけた元素やイオンの電子配置をノート等に書いてみる習慣をつけるとGOODです。

そうすれば、化学式を見たときに「これはこういう電子配置だから、電子を放出しやすいんだな…」といった風に直ちに性質を判断することができます。

 

共通テスト化学基礎を対策する上でおすすめの参考書や問題集

1. 共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本

化学基礎の点数が面白いほどとれる本

化学基礎の点数が面白いほどとれる本(Amazon)

教科書を読んでいて、わからないところがあったらこの本に戻ってください。全て暗記しようと思うと時間がかかるので、法則を見つけて理解していく方が賢いです。どちらの本も参考書スタイルなので、本屋で化学結合やモル計算のところを読んでみて自分に合っている方を使ってください。

フォトサイエンス 化学図録

フォトサイエンス化学図録 センター化学基礎の参考書

視覚でとらえるフォトサイエンス 化学図録(Amazon)

化学という科目は、図表を有効に利用することで学習効率が大きく向上します。フォトサイエンスは、単なる資料集ではなく、絵や写真など視覚に訴えることを重視しているのです。

もちろん教科書の文章を読むのも大事なのですが、図を見ないと知識が定着しにくいというのはよくあることです。

化学反応の様子や物質の色などは、図を見た方が当然記憶に残りやすいことでしょう。化学基礎で出題される実験装置についても載っているので一度見ておくことで印象に残ると思います。学校の授業を受ける時も、家で勉強する時も、フォトサイエンスのような図の多い資料集を携えておくといろいろ便利です。

ただし、この図録は化学基礎と化学の両方をカバーしているので全てを見る必要はないです。

らくらくマスター化学基礎・化学

らくらくマスター 共通テスト化学対策の参考書

> らくらくマスター化学基礎・化学(Amazon)

化学が全く分からない人、とりあえず教科書は読んだけど過去問は解けないという人におすすめ。用語の確認や単純な計算問題はこの本で十分に対応できます。(ただし、化学基礎と化学の両方をカバーしているので全てを見る必要はないです)

共通テスト総合問題集 化学基礎 (河合塾SERIES)

> 共通テスト総合問題集 化学基礎 (河合塾SERIES)(Amazon)

化学基礎という科目は先述の通り新設されたばかりです。そのため過去問の蓄積も少なく、対策に苦労している人は多いのではないでしょうか。

この問題集は東進が作成したものですが、他の参考書と比較して解説が丁寧なので、実りある問題演習が期待できます。マルつけをするだけではもったいないので、解けた問題も含めて解説を熟読してみてください。

共通テスト化学基礎の過去問の使い方

学校で配布された問題集やらくらくマスターなどの問題集がだいぶできるようになったな、と思ったら過去問に取り組み始めてください。時期としては12月中旬ぐらいから取り組み始めれば、本番で8割は取れるはずです。

本番のつもりで解いていこう!

過去問は年数が少ないので、本番を意識して時間も測って真剣にトライしましょう。時間配分や解く順番なども意識できるといいですね。後ろにある問題ほど難しい、とは限りません。

全問題を一通り眺めて、解けそうな箇所から挑戦するというのはなにも共通テスト化学基礎に限った話ではありませんよね。

間違えた問題はノートにメモをしておこう!

過去問を解き終わったら自己採点をしましょう。その年の平均点と自分の点数をよく見比べるのです。平均点を上回ったら自信を持ってOK。下回ってしまったら、どうして下回ったのか、どの問題ができていたら平均点に達したのかをよく振り返ります。

その問題は次回以降絶対に間違えないように、ノートに重要事項をメモするなど、重点的に復習します。そうすれば、ただ解くだけではなく有効に過去問を使えますよね。

共通テスト化学基礎で満点を取るコツ

難関校を志望している受験生にとっては共通テスト化学基礎は是非とも満点を取っておきたい科目だろうと思います。化学基礎で満点をとるのは大変だと思っていたとしたらそれは間違いです。努力次第で満点やそれに近い点数を取る実力をつけることができます。

満点を取るためには教科書を完璧にすればいい

満点を取るためには、日頃から教科書を読んでおくのが一番大切です。化学基礎で問われる内容はすべて教科書の中に記述されているわけですから、教科書をよく読んでおけばほとんどの問題は解けるはずです。そして他の科目に比べて教科書を完璧にするのは簡単です。

また何か化学の問題集を一緒に使用して、問題を解く中で理解が浅いところが見つかったら教科書に戻るという勉強法を取れば、より理解が深まり暗記もしやすくなりますよ。

ノートに書いて理解を深める

それでも、どうしても解けないような難しい問題があるかもしれません。解けなかったら、解説を読んでそれをノートにまとめてみましょう。

自分の手で書いてみると理解が深まるはずです。またケアレスミスをしてしまったら、どういうケアレスミスをしてしまったのかを記録しておきます。

満点を取るためにはミスをしないことも重要ですから、自分がどういうミスをしやすいのか、またそれを改善するためにはどうすれば良いのか、自分でよく分析してみてください。

たった一つのケアレスミスで満点を逃す…

慣れてくると化学基礎で問われることは難しくないと感じるはずです。特に理系の人はそうだと思います。そこで気を付けてほしいのはケアレスミスです。共通テスト試験では、間違えやすそうな計算結果は全て選択肢に入っています。選択肢に流されないように自分の計算結果をよく見直すことが大事です。

また、問題文をよく読むことも大事です。問われているのは何かを必ず読んでください。正しくないものを選ぶ、大きい順から並べたものを選ぶなどには気を付けてください。
これは化学基礎に限った話ではないので、満点を狙っている人は常に気を払ってください。

共通テスト化学基礎は押さえるところをしっかり押さえておけば、満点も夢ではありません。体調管理もしっかりして、共通テスト本番は万全の状態で臨んでください。皆さんが共通テストで1点でも多くとれるように応援しています!!

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