自分の部屋では勉強をがんばれない受験生が移動すべき場所とは?
受験勉強の結果は日々の勉強場所で決まると言っても過言ではない。今回は勉強場所の重要性について伝えるよ。「勉強するつもりが自分の部屋でぐーたら過ごしてしまってる……」なんて人は特に注目だ!
勉強する上で場所が重要になるのは、ずばり集中力が勉強する環境によって大きく変わるからだ。勉強するのに向いた環境では勉強効率は格段にアップするし、反対に悪い環境では効率はガクンと下がる。
限られた期間内で合格を勝ち取るには、最適な勉強場所を作ることがとても大切だ。受験に成功した先輩たちのほとんどは、自分の勉強場所というものを持っている。私も自分に適した勉強場所に移動し続けたことで筑波大学の社会学類に合格することができた。
体感の時間の長さは時と場合によって違う
ここで学校の授業とテストを想像してみよう。一コマの長さは学校によって違うけれども、だいたい 50分から90 分といったところだろう。さて、この数十分間をいつも「短いな」と思っている人はいるだろうか。
多分いないだろうね。ほとんどの人は毎日の授業をとても長く感じている。しかしテストになるとほんの数分の間にいくつも問題を解いている。授業中は学校の教室では時間がとてもゆっくり流れているように感じる。でも、テストを受けている時間は教室では普段よりも集中力がグッと UPしているため時間が短く感じる。
「自分一人だと全然集中できない……」って人も、学校のテストでは結構集中力を発揮していることがほとんどだ。場所によって集中力は大きくかわってくる。
集中力をあげるための3つの要素
さて、学校の教室でテストを受けている環境が他の場所と異なっているのは、①「周りに人がいる」、②「テスト以外にやることがない」、そして③「勉強する習慣ができている」この3点だ。これが教室だと集中力が上がる理由だ。
①周りに人がいる
①について、「周りに他人がいると集中できない!」と思う人もいるかもしれないけど、それは間違い。自分の部屋で一人でいる時と外で他人といる時では、どちらが自分をきちんとしていられるだろうか。自分の部屋ではぐったりと情けないかっこうでいられるけど、外でそんなことする人はいないよね。周囲に他人がいるということが、適度に緊張感を与えて集中力を保ってくれるのだ。もちろん自分にちょっかいをかけてくる人がいる場合は別だけど、基本的に人間は他人と一緒にいた方が集中力が上がるのだ。
②テスト以外にやることがない
②も重要なポイントだ。テレビやゲーム、雑誌や漫画、ネットや友人とのお喋りなど、勉強よりも魅力的なものがすぐ側にあると、どうしても勉強を中断してそっちに集中してしまいがちだ。「自分はそんな誘惑に負けたりしない」と考えている人も、油断しない方がいい。
受験生が一番誘惑されるものはSNSだ。そんなSNSとの付き合い方について知りたい人は以下の記事を読もう。
③勉強する習慣ができている
勉強が順調に進んでいる時はあまり苦にならないので勉強に集中することができるが、なかなか理解できないもの、憶えられないものがあって思うように勉強が進まないことが受験勉強をしていれば必ずある。そうすると人間の脳みそは休息を求めて、どうしたって勉強を中断して他のあまり頭を使わないことに集中してしまう。そうした時に備えて、普段から勉強場所から勉強の邪魔になるものを無くすように心がけることが大切なのだ。
そして最も重要なのが③の「勉強する習慣ができている」ということだ。これは多くの人が実感していることだが、人間は何度も同じこと繰り返すことで効率が上がっていくし、習慣づいたことを行う時には、脳みそが直ぐにそれに集中するように切り替わるようにできている。僕たちは小学校、中学、高校と合計 12年間もかけて、教室で勉強やテストをするという習慣を身に着けているので、自然と授業やテストの際に集中力が上がるのだ。
勉強に集中できないのには必ず原因がある。集中できない原因と解決法を4人の難関大合格者が説明してる記事があるので、集中力を上げたい人は必読だ。
集中力を発揮させる場所
つまり、集中力を発揮させるのに重要なのは、「周りに人がいて」「勉強以外にやることがない」場所に、「勉強する習慣をつける」ことだということが分かる。「ここでは勉強に集中する」という空間を自分で作りあげることが、受験合格へのとても大きな一歩となる。
以上から考えると、教室、図書館、自習室が、すばり勉強に最も適した場所と言える。自分の周りを見回してみよう。学校の成績優秀なクラスメイトたちの多くは教室や図書館や自習室で居残って勉強していることだろう。彼らに混じって勉強すること習慣ができれば最高だ!
勉強するのにおすすめな東京の図書館を知りたい人は以下の記事を読もう!
ただし上に書いた三つの場所はとても人気のある場所だから満席で使えないということもよくある。あるいは周りが受験生ばかりだとプレッシャーを感じすぎて反って集中できないという人もいるだろう。そういう場合には「カフェ」に足を運んでみてほしい。
カフェのススメ
スターバックスやドトールなど、街中にあるカフェにも、勉強する学生や仕事をしている社会人がたくさんいる。カフェには周りに他のお客さんがいるし、自分で持ち込まなければ勉強を妨げるものも無い。また音楽や周囲の雑音が集中力を高めてくれる。人間の脳みそは無音状態よりも適度な雑音を聞いている状態の方が集中できるということが、さまざまな実験によって明らかにされている。コーヒーとお菓子でカフェインと糖分を摂取できるのもおいしいポイントだ。カフェは勉強に限らず何か集中して頭を使うにはうってつけの場所なのだ。この記事もどこぞのエクセルコーヒーで書いているぞ!
さらに言うと、カフェはもともと勉強を強要される空間ではないので、気軽に勉強することができる。刻一刻と受験本番という期日が迫るとても厳しい日々を過ごす受験生にとって、こうした気軽さ、気安さは、勉強を継続しやすいという利点となる。受験勉強に辛さを感じてきた人にはすごくおススメだ。
おすすめのカフェを紹介するので、どこのカフェで勉強していいか分からない受験生は参考に。
自分の部屋で勉強してはいけない理由
さて、ここまで読んでくれた人はもう分かっていると思うけど、受験勉強で一番やってはいけないことの一つが、「自分の部屋を勉強場所にすること」だ。もちろん夜寝る前とかに簡単な復習をしたり、どうしても外に行く元気がない時に部屋でゆっくり勉強するのはいいけれども、自分の部屋を受験勉強の中心にすることは極力控えよう。
これは、自分の部屋が「他人がいなくて」「誘惑が多い」勉強場所に適さない場所であること以上に、「自分のリラックスする空間にまで勉強の緊張感を持ち込んでしまうこと」が問題なのだ。自分の部屋は人間にとって一番リラックスできる空間だ。毎日寝起きを繰り返すことで、僕たちには「自室ではリラックスする」習慣がついている。毎日勉強を続けるためには、適切な休息をとることも重要だ。自分の部屋で無理に勉強しようすると、あまり集中できないばかりか、休みたい時にリラックスすることもできなくなってしまいかねない。どうしても自分の部屋で勉強したいという人は、せめて自分の部屋を勉強机を中心とする「勉強空間」と、ベッドを中心とする「リラックス空間」の2つに分割しよう。
自分が一番頑張れる「勉強場所」を作り、そして「勉強場所」と「リラックス場所」をきっちり区別してメリハリのある勉強をするよう心がけよう!
この記事で紹介した記事
・勉強に集中できないあなたたちへ送る、集中力を維持する極意。
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
> 論理的で抜け漏れのない受験計画の立て方が分かる イクスタコーチ