1日に何時間勉強すれば良いの?大学受験生が第一志望に合格するための勉強時間はこうやって逆算する
こんにちは、早稲田大学教育学部出身 イクスタ代表・イクスタコーチ/土井万智(どいまさと)です!
僕は4年間、ある大手大学受験予備校でスタッフとして働いており、その予備校で担当生徒とともに行っていた方法を今回そのままみなさんにご紹介します。予備校スタッフとしての最後の年の僕の5人の担当生徒は一橋大学2名、早稲田大学1名、東京学芸大学1名、法政大学1名がそれぞれ大学に進学しました。また2021年のイクスタコーチ受講生は、MARCH受験者の92%がMARCHに合格することができました。これまで同じ考え方で勉強計画を立てています。そのため今回ご紹介する方法を実践すれば、みなさんも難関大学に合格するのも夢ではありません。
ぜひ今回の記事を読み、僕が紹介する方法を使って難関大学に合格してください!
今回ご紹介する方法は中には難しいと感じる受験生もいるかもしれません。しかし受験生は受験の中で同じ人かと疑うくらい大きく成長します。自己管理や自分との向き合い方が厳しい受験生活の中で確実に磨かれて行きます。
今は難しいと感じるかもしれませんが、頑張ってついてきてください。目標を達成するための考え方が大きく変わることを願っています。
◇この記事の目次◇
今日の勉強に根拠はあるか!?
突然ですが、あなたは昨日、どの科目をどれくらい(何時間)勉強しましたか?
英語-○○時間 数学-○○時間 国語-○○時間 理科-○○時間 社会-○○時間
なぜそれだけの時間勉強したのですか?その勉強量はどうやって決めたのでしょうか?
昨日の勉強時間をどうやって決めたか?と問われて、答えに困っている受験生もいるかと思います。
受験生の中には、特に明確は意味はなく、なんとなくで昨日の勉強をした受験生もいるでしょう。はっきり言って、そのような勉強スタイルでは第一志望に合格することは難しいです。大手予備校に通っている受験生でも第一志望の合格率は約20%と言われています。大学受験で第一志望校に合格するためには、綿密に、かつ戦略的に計画を立てなければ大半の受験生は第一志望に合格することは出来ないのです。
今回の記事では、そのような視点から1日の勉強量を決める方法をご紹介します。大学受験が終わるまで、今回説明する方法と、勉強時間・勉強量位への考え方を忘れずに常に頭の中に入れておけば、確実に合格は近づきます。
1日の勉強量は、将来の目標から逆算で決める
世の中には、医者や弁護士、工学エンジニアなど、専門的な勉強が出来る大学の学部でないと、そのあと一生就くことができない職業が数多くあります。
まず受験勉強をはじめるまえに、なんのために大学に入るのかを自分の中で明確にする作業を必ず行いましょう。
受験生のみなさん、将来の夢・目標はありますか?
僕が今まで関わってきた受験生に「大学に行く理由は?」と質問したときによく返ってきた理由は、
「就職するため」「将来の仕事につながるから」「もっと勉強したいから」「親に言われたから」「なんかかっこいい」「進学校に通っているから」「友達が勉強しているから」「憧れの大学だから」
などなどありましたが、今までこの中でも一番多かったのは「就職のため」「将来の仕事に繋がるから」という理由です。
どんな理由でも結構です。自分の中で大学に行く理由を一度整理してください。
あなたの大学に行く理由→ (10-20文字で整理しましょう)
今回の記事の前半部分は上の質問で「就職のため」「将来の仕事に繋がるから」を選んだ皆さんを対象に記事を作成しています。
「就職「仕事」以外の理由で大学受験を考えている受験生は、記事の後半部分から読み始めてください。
ぜひ記事を最後まで読んで、受験のコツを掴んでくださいね。
まず世の中の職業を知る
「就職のために」「将来の仕事に繋がるから」大学入学を考えているみなさん、それではどの大学に入ればどのような職業に就くことが出来るかを知ることから始めることが必要です。
では、世の中の職業や仕事ってどんなものがあるのでしょうか。
普通に高校生活を過ごしていると、世の中にどのような仕事があるかを知る機会って意外とありませんよね。でも、高校のうちから将来どのような選択肢があるかを知っておくことはとても重要だと思います。
ということで今回、そんな疑問に答えてくれるWebサービスをご紹介します。
Career Garden「キャリアガーデン」 http://careergarden.jp/interview-list/
なりたいが見つかる職業情報サイト
450以上の職業についてご紹介
どのサービスも世の中の職業について詳しく載っているのでおすすめです。はじめはいろいろな職業について、見てみるだけでもよいと思います。この中でも僕がおすすめするのはCareer Gardenです。
Career Gardenでは、社会で実際に働いている人の職業インタビューが載っています。
有名な職業について、すこし取り上げてみます。
編集者の仕事 「アカデミアとビジネスの世界をつなげ、学問の面白さを伝えたい!」http://careergarden.jp/henshuusha/interview/001/
映画宣伝プロデューサーの仕事 「アイデアだけでなく、想いを実現する力が大切」http://careergarden.jp/movie-ad/interview/001/
看護師の仕事 「人の人生に本気で向き合える仕事。一生チャレンジし続ける!」http://careergarden.jp/kangoshi/interview/001/
普段の高校生活では、実際に働いている人の話を聞く機会はあまりないですよね。ぜひ参考にしてください。実はこのサイト、職業インタビューだけではなく、各職業に必要な資格、各職業の平均的な給料も載っています。その職業でなにが出来るかも大事ですが、お給料が大事な要素だと考える人も多いはず。ぜひ参考にしてください。
将来の夢として具体的な職業が決まっている受験生もそうでない受験生も、世の中にある仕事について知識をつけ、最低1つ、今の段階で一番興味のある職業を決めてください。これからその目標が変わることは大いにありえます。変わってもいいんです。とにかくその瞬間の目標を常に持ち続けることが大事です。
30分のどこのサイトでいろいろな仕事を調べてみて、その制限時間の中で一番気になった職業を決めてみてください。ちなみに、遅くとも高3生の8月までには、自分の目標とする職業を最低1つ、決めてくださいね。なぜみなさんにこの方法をおすすめしているかと、将来の目標が決まらないまま勉強し続けても、受験勉強に身が入らないことは僕の数年間の予備校経験で目に見えているんです。
第一志望校を決める
気になった職業が決まったら、その職業に就くために目標とする大学を、大学・学部・学科レベルで決めてください。第一志望校を含め、自分の行きたい学部・学科を最低3つ見つけてください。
どの大学にどの学部があり、どのようなことが学べるかは大学のHPに行くか、書店の参考書コーナーにある書籍を読んで調べてください。
インターネットで「早稲田大学」などと検索すると、大学HPが出てきます。
学科レベルで志望校を決めたら、その学科に合格するための科目と目標点を決めます。目標点は、その学科の実際の入試問題の合格点です。第一志望学科の赤本を買うか、立ち読みするかで、自分の第一志望の目標点を知ってください。例えば私大文系だと、英語200点満点、国語100点満点、選択科目100点満点の合計400点満点で、合格最低点は260点~280点くらいであることが多いです。
いまはまだ入試問題は解けないと思いますから、高3生の夏休みが終わるまでは模試を勉強の目標にします。夏休みが終わるころまでには第一志望の入試問題を解いて5割程度は得点できる力をつけておく必要があります。
これから夏休みが終わるまではみなさんの目標点は数カ月おきに行われる模試になります。模試といっても様々で、難関レベルから一般レベル、マーク式や記述式などいろいろありますが、おすすめはマーク式の共通テストレベル模試かセンター試験の過去問です。私大受験の場合には夏休みが終わるころまではこの共通テストレベル模試かセンター試験の過去問を受けることで基礎力を測ることができます。最低でも2ヶ月に1回は必ず模試を受けるように計画を立ててくださいね。
模試についての詳しい記事もイクスタにあるので参考にしてください。
模試が合格への道標
これからは模試がみなさんのパラメータです。僕がおすすめする模試は東進の共通テスト本番レベル模試かセンター試験の過去問です。東進の共通テストレベル模試は、ちょうど2ヶ月に一度、偶数月に試験が行われるので自分の現在の学力を測る上で定期的に参考にすることが出来ます。国立志望の受験生は、共通テストレベル模試に加えて記述式の模試も平行して受けることで記述対策もする必要があります。
共通テスト模試かセンター過去問を受けると、現在の自分の学力と、第一志望校に合格するために必要な学力の差が点数でわかります。模試を受けた上で判明した、志望校との実力差、その差を埋めていくのが毎週の勉強になります。
毎週の勉強をさらに細かく分解したのが毎日の勉強というわけです。毎日の勉強では、「今やっていることの勉強はなにに繋がっているのか」を常に意識して勉強できるようになれば、確実に成績は伸びます。逆に、今の勉強がどこに繋がっているのか意識できないまま机に向かっても、効果は薄めです。模試を必ず2ヶ月に一度は受験することは分かって頂けましたね?それでは自分の第一志望にに関して模試の目標点はどれくらいを設定すればいいのか。
8月の共通テストレベル模試目標点を決める
例えば早慶の文系であれば、8月の共通テスト模試の英・国・社(数)の3科目で合計75%以上の得点が出来ていれば、合格者の平均点にのっていると言われています。あなたの第一志望に対しての目標点を理解して下さい。8月までの模試の目標点が決まったら、次にそれを逆算して、8月に目標点を取るためには、来月の模試で何点くらい取れば良いのか、その目標点を決めましょう。
来月の目標点を決める
1科目ごとに来月の目標点を決めましたか?来月の目標点を決めたら、その目標点に到達するためにやることリストをつくります。このやることリストは、手帳や市販のメモ帳など、受験専用のものを買うなどして常にかばんの中に入れておくのが僕のおすすめです。僕は受験専用に200円の小さい手帳を買って、1日の勉強計画を立てたり来月までの目標を記入したりして使っていました。
科目ごとのやることリストは、参考書のページ数で決めるのがわかりやすい方法です。
例)英単語帳の49ページから159ページ、英語長文例題21から46まで。
日本史の実況中継4章から18章、など。
毎日のやることリスト作成
来月の模試の目標点と来月までのやることリストが完成したら、今度はそのやることリストを1週間分にまで分割します。7日間でこなす勉強量を把握したら、その勉強量と毎日の予定を組み合わせながら、それぞれの曜日で勉強する量や時間をおおまかに予想していきます。そうやって1週間の勉強計画を立てていきます。
毎日勉強を始める瞬間に、今日のやることリストと、勉強できる時間を組み合わせて簡単でいいのでオリジナルの1日の時間割を作ります。その日によって難しい問題にあたってしまったり、逆に簡単な分野を勉強して時間割がずれていくこともあります。ずれることはあまり気にしなくて大丈夫です。
ずれてしまうこともありますが、完璧にすることを目標しなくていいので毎日必ずやることリストを作成しましょう。
なんでもメモを!
ちなみに、やることを決めたらなんでもかんでもメモしましょう!自分の記憶力にあまり頼らないほうがいいです。大事なことでも忘れてしまうことを前提に、全部メモするくらいの気持ちを持っていおくことこそ重要です!僕は今でも大事なことは常にメモするようにしています。
1週間単位でタスク管理
話は戻って、決めた1週間が終わったときには、予定していたやることリストをすべて終えているような状況にしてください。受験は毎週の積み重ねです。例えば、高2生の2月1日から高3生の共通テスト当日までおよそ48週間です。
実は日曜日は48回しかありません!毎週のやることを積み重ねていくことを大事に大事にしてくださいね。ここまでで説明してきた逆算方式で、1日に必要な勉強をはじき出すことが出来ます。今日の勉強は将来のための勉強だと言えますか?今日の勉強は将来の目標を逆算して決める
入学試験が終わる日まで、毎日何時間も机に向かって勉強していくことになるみなさんに毎日意識して欲しいのは、
今日やったその勉強は将来に繋がる一歩ですか?
このひとことに尽きます。
何度も復習して、自分のものにしよう
今回説明したこの方法を頭に入れて、毎週の勉強計画を立てていけば、合格が近くなります。実際に今までの僕の担当生徒は今回説明した計画法を実践することでで第一志望校に合格してきました。独学のみなさんもぜひこの方法で第一志望合格を勝ち取ってください。ちなみに、受験期はこの記事が頭に入るまで何度も読み直すことをおすすめします。
東大や東工大、早稲田など受験で目標の結果を出した先輩の受験生活に関わる技術や知識・ノウハウをテーマに分けて整理しました。難しい概念もあるかもしれませんが、アイデアの方向性を知ることで自分の限界を広げることができます!ぜひ食らいついて努力の限界を高めてほしいです!
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
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