大学受験をする理由とは?厳しい現実社会で自分の選択肢を増やすために
すでに受験勉強を始めている人も、これから始めるという人も皆一度くらいは「なんで大学受験をするのか」と考えたことはありませんか?周りの人がみんな行くから、と答える人もいますが、正直大学には行かなくても、世の中で成功することは不可能ではありません。ではなぜ受験するのか、そのことを今回は考えてみたいと思います。
今回は現実社会の厳しさ、という観点からお話しします。
就職状況をまとめると...
近頃、アベノミクスの影響による効果か、新卒の募集は増加しており、とりあえず就職は問題ないな、と思っていう人も今年は多いと思います。しかし、実際にふたを開けてみるとこの数字にはある落とし穴があるのです。それは、高卒・中卒者に対する求人の状況を示した有効求人倍率は、近年改善していると言え、0.97ポイント程度です。これは会社の仕事に対してどれだけの人数が要求されているかを示した数字です。つまり、0.97という数字を見ればわかるように、中卒や高卒の人はあまり仕事に必要とされていない、というわけです。
それに対して大卒に対する有効求人倍率は1.28ポイントです。簡単に言うと、求めれば仕事はちゃんとあるということがわかる数字です。これを聞くと「大学に行けば就職に困ることはない!」と思われる方もいるかと思いますが、そこにはまた一つ問題があります。それは、「多くの大学生が就職を希望しているのは一流企業や大企業である」ということです。
中小企業庁の調査によると、日本に会社はすべてで421万社ほどあるそうですが、その中で多くの大学生が就職を希望している大企業や一流企業は全体の0.3%にあたる1.2万社ほどだそうです。つまり、求人倍率が改善したからと言って、大企業にも入りやすくなったわけではなく、むしろ状況はより厳しくなると思われています。なぜなら、多くの大学生は「景気もいいし大企業に行くチャンスは例年より多いな!」と感じるため、「中小でもいいよ!」と考える学生が減ることが予想されるからです。
以上のことから、大学に入ったからと言って就職は安泰か、と言えばそんなことはないことがご理解いただけると思います。しかし、だからと言って大学に行かなければ、そもそも大企業に行くチャンスすら与えられない可能性があります。なぜなら高卒・中卒の求人倍率は1以下だからです。
将来の選択肢を増やすために大学に進学してほしい!
多くの人は安定した仕事に就きたいと考えるだろうし、当然のことかと思います。だからこそ、少しでも安定した仕事ができるように、大学受験をして進学することは今後の人生を占う上で非常に大切なことではないかと思います。ですので、皆さんには一生懸命勉強して大学に進むことをお勧めします。
さて、ここまで暗い話ばかりでしたが、次回はもっと明るいテーマで大学受験をする理由を考えてみたいと思いますのでお楽しみに!
ちなみに、「就職活動の仕組みに興味がある!」という方はこういった本を読むと良いと思います。
・採用基準―地頭より論理的思考力より大切なもの(ダイヤモンド社)
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
> 論理的で抜け漏れのない受験計画の立て方が分かる イクスタコーチ