旧帝大理系大学生が教える、1対1対応の正しい使い方を分かりやすく徹底解説!
こんにちは、現役で神戸大学理系学部に通っているつばさです。
はじめましての方も多いと思いますので簡単に自己紹介をさせてください。私は地方の公立高校(偏差値65程度)から神戸大学に現役合格することができました。
本格的に受験勉強を開始したのは高2の冬からで、当時の偏差値は50程度からのスタートでした。模試の得点率は5割程度で、センター数学の過去問を解いても5~6割しかできないという状況でした。
しかし最終的には本番のセンター数学ⅠAで100点・ⅡBで91点、神戸大学の二次数学で7割取ることができ、数学は得意科目の1つにすることができました。私が数学を得意科目にしていく過程で、最も役に立った参考書の一つが『1対1対応の演習/数学』です。
そんな『1対1対応の演習/数学』を重宝していた私が、今回は『1対1対応の演習/数学』の特徴や効果的な勉強法をご紹介したいと思います。
◇目次◇
1.1対1対応の数学の特徴 | 基礎から応用まで幅広くカバー | 例題を通じて理解を深める構成 | 解説が詳しく、自学自習に最適 | 体系的に学習できるため、基礎力を確実に固める |
2.1対1対応の正しい使い方 | 例題を理解し、解法の流れを掴む | 自力で問題を解いてから解答を確認 | 分からない箇所は解説を読んで理解を深める | 繰り返し解くことで定着を図る |
3.実際の勉強法と効果 | 毎日コツコツと進める | 難易度の高い問題も挑戦する | 基礎が固まったら、過去問演習に進む | 効果的な勉強法を継続することで、実力が向上する |
1対1対応の演習の基本情報
参考書名:1対1対応の演習/数学Ⅰ・数学A・数学Ⅱ・数学B・数学Ⅲ(曲線・複素数編)・数学Ⅲ(微積分編)
(各科目のリンクはそれぞれアマゾンで買えるようになっています。中古なら100円などかなり安く買えます!)
出版社:東京出版
値段:1210円〜1650円
1対1対応の演習は、数学Ⅰ・数学A・数学Ⅱ・数学B・数学Ⅲ(曲線・複素数編)・数学Ⅲ(微積分編)の計6冊に分かれています。
私大や国公立2次試験で数学を使う受験生なら一度は名前を聞いたり、目にしたことがあるだろう長年使われている王道参考書の1つです。
1対1対応の演習の難易度は?どの志望校の人がやるべき参考書?
『1対1対応の演習』は私大や国公立2次試験で数学を使う受験生で、中堅大学~難関大学まで幅広いレベルの受験生がやるべき参考書です。
難易度は基礎レベルよりもやや高めになっており二次試験の数学向けですので、共通テストでしか数学を使わない受験生は必要ないでしょう。共通テストの数学の対策は直接共通テスト対策のできる参考書を使いましょう!
1対1対応はいつからやるべき参考書?典型問題が解けるようになった受験生におすすめ!
『1対1対応の演習』の難易度は基礎レベルよりもやや高くなっているので、学校などで習うような基礎的な数学の典型問題が解けない状態だとほとんど歯が立たないです。
数学の勉強を始めるにあたって、いきなり『1対1対応の演習』からはじめてしまうと問題を自力で解くことはおそらく難しく、ほとんど解答を写すことになってしまって効果の薄い勉強になってしまいます。(共通テストレベルの模試で6~7割得点できている人はいきなりでも使えると思います)
基礎の固まっていない受験生については基礎の参考書を終わらせて、基礎問題の解法はひと通り理解して共通テストレベルで最低でも60点くらいが取れるようになってから『1対1対応の演習』に進みましょう!
数学の基礎を固めるための方法はこちらをお読みください。
> 数学が伸びる気がしなくてヤバい受験生へ贈る、初心者が着実に伸ばす勉強法と参考書 -イクスタ
> シンプルにして本質…!国立大学数学科がガチでオススメする数学の勉強法と参考書 -イクスタ
> 【数学】独学の大学受験におすすめの数学の分野・レベル別参考書、問題集を一挙紹介! -イクスタ
> どこから手をつければ...数学の難問を解ききるための五つの手順 -イクスタ
『1対1対応の演習』の特徴
①過去の入試問題から良問だけを抜粋!
『1対1対応の演習』は過去の入試問題から良問を抜粋している参考書です。1つの単元につき10~20問程度にまとまっているので、取り組むだけならそれほど時間のかかる参考書ではありません。
問題のレベルは中堅国公立レベルやMARCHレベルのものが多いです。簡単ではないですが、基礎レベルが固まっている受験生にとっては難しすぎることもなく、絶妙な難易度の問題が揃っています。
パターンを覚えただけで解くことのできる単純な問題ではなく典型問題を組み合わせて解くことができる問題なので数学力は間違いなくUPします!丁寧に考える時間を確保してください。
②志望校の過去問に挑戦できるレベルになる!
『1対1対応の演習』で出題されている問題を解ける様になると超難関大学以外の問題ならある程度理解できるようになります。完璧に解ききることはできなくとも、解答を見れば理解できるレベルにはなります。
『1対1対応の演習』がひと通り終わったら一度志望校の過去問に挑戦してみるのがおすすめです!過去問に挑戦することによって自分の弱点やこれからやるべきことがはっきり見えてきます。
神戸大学現役合格の私が実際にやっていた『1対1対応の演習』の使い方
①『1対1対応の演習』はいつからやり始めたか
前述の通り『1対1対応の演習』は基礎の参考書が終わったタイミングで始めるのがベストです。基礎レベルの参考書で数Ⅰをひと通り学習し終わったら『1対1対応の演習/数Ⅰ』に取り組むのがおすすめです。
私は数Ⅰ・Aは高1の間、数Ⅱ・Bは高2の間に基礎レベルは一通り終わっていたので、受験勉強を始めた高2の冬段階から高3になるくらいまでで仕上げて、高3では数Ⅲをメインに学習していました。このくらいの時期に取り組めると、本番では数学が武器になると思いますが、今の学力に合わせて焦らず適切な参考書から始めるようにしましょう。
②まずは例題だけを完璧にする!
『1対1対応の演習』でまず最初にやるべきことは例題を完璧にすることです。『1対1対応の演習』には例題と演習題という2つがありますが、まずは例題だけで十分です。
演習題もやってしまうと時間が掛かりすぎてしまいますので、とりあえず例題だけ取り組みましょう。難しいと思いますが、答えをできるだけ見ずに自力で考えてください。
答えを見て典型パターンをインプットするのは基礎の参考書までで、『1対1対応の演習』ではアウトプットしなければなりません。ちなみに掲載されている例題数は下記のようになっています。
数Ⅰ:53問、数A:54問、数Ⅱ:83問、数B:59問、数学Ⅲ(曲線・複素数編):36問、数学Ⅲ(微積分編):75問
③例題ができるようになったら演習題もやってみる!
例題が完璧になったら演習題にもチャレンジしてみましょう。
演習題は例題とよく似た問題ですが、例題と全く同じ解法で解くことはできません。少し工夫する必要があるので解きごたえのある問題となっています。例題・演習題まで完璧にできればかなり数学力が付き、模試やテストの点が伸びると思います。
④『1対1対応の演習』は何周すべきか
1対1対応を1周で理解して自分のものにすることはほぼ不可能なので、最低2・3周は復習が必要です。
ただし、1周目でできる問題もあると思うので、その場合はチェックを付けておいて、2周目以降はチェックが付いていない問題だけをやると効率が良いと思います。
⑤『1対1対応の演習』がマスターできたら次にやるべきこと
『1対1対応の演習』をマスターできると、記述模試でも7~8割程度取れる力が付くかと思います。志望校の過去問をやり始めても問題ないでしょう。
ただし、難関私立や国公立大学志望で数学の問題難易度が高い大学は『1対1対応の演習』だけでは厳しい部分があるので、次に同じ大学への数学シリーズの『新数学スタンダード演習」や『やさしい理系数学』がおすすめです。いずれにしても自分の志望校の数学の難易度は一度過去問を解いてみて確認しておくことは重要です。
1対1対応は基礎から過去問の架け橋
『1対1対応の演習』は簡単ではないが難しすぎない良問が揃っている参考書で、基礎レベルの参考書でインプットした知識をアウトプットするのに適しています。
『1対1対応の演習』をやることで、中堅大学レベルの過去問なら解けるようになりますし、模試でも7~8割程度取れるようになります。基礎レベルの参考書から過去問への架け橋になってくれる参考書ですので、ぜひ使ってみてください!
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数学の基礎を固めるための方法はこちらをお読みください。
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> シンプルにして本質…!国立大学数学科がガチでオススメする数学の勉強法と参考書 -イクスタ
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現在はWebサイトやYoutubeなどのメディア運営と、オンラインの面談で受験生の独学を支援。東京都や神奈川県、埼玉県、千葉県など首都圏を中心に、愛知県や兵庫県など、北海道から沖縄まで全国の受験生がイクスタコーチで志望校に合格。MARCH受験者の90%以上がMARCHを確保。
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