数学の基礎ってどこまで?チャートの範囲とレベルはここまで【インタビュー】
「どこまでやればいいか分からない」、「時間がかかりすぎる」悩む人が多い大学受験の数学。
迷路に入る前に整理しておけば数学迷子にならない基準があるようだ。
その基準を、フォロワーが急増しているイクスタコーチの土井万智さん(どいまさと)に尋ねると、受験生活を整理するヒントが見えてきた。
ーー 大学受験の数学は毎年とても苦しむ人が多い科目のように思えます。勉強をどうやって進めればいいかを測る基準はあるのでしょうか。
土井:数学はやはりとても重い科目ですよね。重いと感じる人も多いし、実際毎年の受験生でも数学が伸びなくて悩んでいる人も多いです。そもそも文系は数学に苦手意識を持ちながら受験勉強を始めた人が多いし、意外と理系も数学にとても苦手意識を持っている人が多いんですよ。前の職場の同僚だった東工大出身の女性二人も数学は本当に苦手だったって言ってました。
ーーでもそれって東工大レベルでの話ですよね?私たち一般人とは全然違うレベルのように思えます。
土井:それが案外そうでもなくて、センター試験で70点から80点で苦しんでたようです。謙遜抜きで本当に苦手だって言ってました。
ーー数学が苦手なのは主に文系の受験生のイメージでしたが、理系でも苦手な人は多いんですね
土井:毎年難関国公立理系に合格する受験生でも受験が終わると数学がトラウマに感じてしまう受験生は多いです。
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ーー数学は問題によって思考が深くなるので、どこまでやればいいかゴールが見えないのが辛い原因になってそうです。
土井:数学は極めようとすると本当にハイレベルな思考力が求められる科目です。が、大学受験で安定させるということが目的ならば、明確な基準があるんですよ。
ぜひ過去問を見ていただきたいのですが、突飛で難解な出題は本当に最難関の大学だけで、多くの大学では有名な参考書の標準問題を展開した程度のレベルです。こわがらないでほしいですね。着実に積み上げることができます。
ーー共通テストになり数学はさらに分かりにくい科目になったという印象があります。
土井:共通テストになってしまったのは不運ですよね。特に理系科目は毎年問題の傾向が変わっています。どのような力を問いたいかという軸がまだ定まっていないように感じます。それでもやはり読解力や速読力など、人としての能力を問いたいという傾向は変わっていないです。
センター試験時代はもちろん、二次試験や私立大学の入試問題とは頭の使い方が違うので要注意です。ただ、問題を丁寧に分解してみると、得点するための力は明確に分かるので、一般に思われているよりも難解ではないと思いますよ。
ーー基礎を固めることはどうやって判断すればいいのでしょうか。
土井:簡単にまとめると「基本的な公式と解法は全て覚えて、それを使う典型的な問題は全て解けるようになっていること」です。じゃあ基本が固まっているかを測る方法があるかというと、センター試験の過去問を大問ごとに解いて、それぞれの大問で(2)までは正解できるようになっていたら基本は固まっていると言えます。
ーー共通テストじゃなくてセンターの方がいいんですか??
土井:共通テストだと数学的な知識や解法よりも国語力とか速読力が得点に関わってくるんです。国公立二次試験や私立で出題されるような純粋な数学の力を測るのであればセンター試験がバッチリとハマるんです。センターの(2)までを取れるようであれば、全体でも最低60%程度は得点できるようになっているし、難関大学の入試問題を演習し始める準備も出来ていると言えるでしょう。
ーーセンターを基準に考えればいいのであれば、なんとかやりきれそうな気もしてきました。
土井:数学は基礎さえマスターすれば、入試レベルでもびっくりするくらい解けるようになるんですよ。大学受験の数学は典型的な問題までのレベルと発想力や思考力が必要なラインがあって、典型的なレベルまでをきっちりできるようになれば、本当に多くの大学に合格できます。旧帝大や早慶以上だと発想力や思考力が必要になってくるんですが、そこまでの大学であれば、十分典型的な問題までで合格最低点を取れるんです。
ーーじゃあ数学はコツコツと決まったことを積み上げていけばいいんですね!
土井:まさにそうなんです!確かに時間はかかるんですが、まず最初の段階では公式と定番の解法を地道にインプットして使いこなせるかどうか。「数学は難解で発想力が求められるから難しい」って思いがちなんですが、意外と解説を見てみると、どこかで見たことのある公式や解法を少し変形しただけだったりするんです。だからこそ、元もないことをいうと、あるレベルまでは努力量がそのまま成績になるという感じ。
ーー青チャートとか黄色チャートの問題数は半端じゃないですよね…あれを完成させるのか、と思うとなかなか気持ちが折れそうになります…
土井:青チャートは大学受験の教材の中で一番恐ろしいです。青チャートとかレジェンド、フォーカスゴールドなど難しい網羅系問題集は大学受験の中でダントツで時間がかかる教材です。毎年、「はあ、青チャートか」ってなる受験生が続出します。
ーー青チャートはやっぱり全部やらないといけないんですか?
土井:青チャートには問題のレベルで二段階あって、コンパス3までとそれ以外の問題に分かれます。旧帝大や早慶以外はコンパス3までのレベルの問題が自力で解けるようになれば、入試問題でも十分合格最低点を狙えるようになります。
ーーあっもしかして意外と問題数は少ない…?
土井:IAまでで約300問、IIBCまでで約450問なので、それでも量は多いです。コンパス3までやるだけでも、他のどの教材よりも圧倒的に時間がかかることになると思いますよ。ゼロから始めるのであれば平均して約半年はかかる受験生が多いので、それくらいは想定しておいた方がいいです。
ーー青チャートを使わない選択肢はあるのでしょうか?おすすめの参考書はありますか?
土井:もちろん、青チャートを使わない選択肢はたくさんあります。むしろ、志望校によってはむやみに青チャートを使わない方がいいことも多いです。特にほぼゼロから数学をやり直す場合には、青チャートは解説に飛躍しているところがあるので、もっと良い参考書のルートがありますよ。
ーー学校で配られたしみんな青チャートをやるもんだと思い込んでました。
土井:そう思っちゃうんですよね。「せっかく学校で配られたし、他の参考書買う必要あるの?」って。確かにその気持ちも分かるんですが、青チャートがおすすめなのは、学校の授業をしっかり聞いていて学校の定期テストでも毎回70点以上はコンスタントを取ってきた人かなと考えてます。そのレベルじゃないと、青チャートの解説で省略されている部分の展開がわからなくなってしまったりします。
ーーそうなんですよね。「解説よく分かんないけどこれは暗記すればいいの?」って迷ってしまいます
土井:そんな分野は思い切って簡単なレベルの参考書に戻ることを強くおすすめします。特にマセマシリーズは計算過程が詳しく載っているのでおすすめですよ。
ーー「初めから始めるシリーズ」のやつですよね?
土井:ゼロからやり直したい場合は概念説明がしっかりある「初めから始める」で、簡単な問題をたくさん解きたい場合は「初めから解ける」がおすすめです。このレベルの基本公式の使い方をしっかり定着させることができるレベルの問題を即答できるようになって、青チャートのコンパス2以降に入っていくのが飛躍のない、ちょうどいいレベル感です。
ーー他の参考書で目安になるものはありますか?
土井:黄色チャートは「初めから解ける」レベルの問題から掲載されているので、黄色チャートだけで始めるのもありです。ただ黄色チャートは偏差値63以上程度のいわゆる難関大学レベルの問題は掲載されていないので、そのレベルの問題は違う参考書でカバーすることを前提に年間計画を組みたいです。他にも東京書籍のレジェンドもおすすめの参考書です。難易度は青チャートと同じくらいなのですが、解説が非常に良いとイクスタの受験生にも評判の参考書です。
ーーあとは、これらの参考書を使ってどうやって年間計画を立てるかですね。
土井:一番大事なのはそこですね。有名な参考書はみんな使っていますから、何で差が出るのかというと、「やり切れるかどうか」になりますよね。その参考書を手に入れた時の高揚感をいかに維持して最速で終わらせるか。買った次の日から計画に組み入れて、何周もして卒業できる計画を組みながら受験勉強を進めていきたいです。「もうこの参考書は卒業!」って1日でも早く言えるように毎週毎日タスクと睨めっこして、ガンガン終わらせて次のレベルに進みましょう!
ーー計画を立てたり毎週のタスクを管理するのが得意じゃない人も多いですよね
土井:そうなんですよね。今は情報が溢れているので、ちょっと調べれば良い参考書は見つかります。10年前はそんなことなかったので受験生にとってはいい時代ですよね。良い参考書を見つけやすくなったものの、じゃあみんな頭が良くなっているかというとやっぱりそんなことはないんですね。大学受験って、情報収集しても計画を立てても、それをやり切ることが圧倒的に大事な訳で。毎日10時間やり切ることができる環境をいかに整えるかが最重要なことだと思います。
そんな考え方をもとに、イクスタコーチという週に1回の私とのオンラインセッションで、年間計画を整えて、毎週のタスクを立てて、1週間をじっくり話しながら振り返るというものを行っています。
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イクスタとは土井万智(どいまさと)が運営する、はじめての大学受験を成功させるためのプラットフォームです。Webの記事、Youtube動画、書籍、オンラインコーチングで独学の受験生を支援します。
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イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
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