受験生にきっと役立つ豆知識 ~運動・食事・睡眠について~
今回、受験生に役立ちそうな豆知識を二つのトピックスに絞ってまとめてみた。休憩がてら気軽に見てもらえると嬉しい。
目次
コーヒーについて
1.コーヒーって本当に眠くならないの?
2.コーヒーの一日に飲んでいい量は?
3.コーヒーとエナジードリンクの違いについて
記憶と勉強について
1.記憶しやすくするための勉強法
2.記憶定着のための効果的な復習法
3.意外なことで記憶力アップ!?
コーヒーについて
特に受験生になると眠気覚ましのために、コーヒーを飲んでいる人も多いはず。私のクラスのごみ箱も夏ごろからコーヒーの缶の数がだんだん増えていった。しかし、コーヒーは本当に効果があるのだろうか?
ちなみに、私はというと、においをかぐだけで気持ち悪くなるくらいコーヒーは大の苦手だったが、最近は克服して父の淹れたてのコーヒーをおいしく飲んでいる。
◇コーヒーって本当に眠くならないの?
コーヒーではなく、コーヒーに含まれる「カフェイン」が眠気を防ぎ、集中力を高めてくれる(様々な実験で明かされている)。ある実験では、カフェインを摂取したグループは、仮眠を30分とったグループよりも集中力が高まるという結果も出ている。このように適切な量のカフェインは、眠気を覚ましたり、全身の血管に働きかけたりといった良い面もある。ちなみに、コーヒーを飲んだ時に感じるキレの苦みの中に1~3割ほどのカフェインが入っている。
下図にいろいろな飲み物に含まれるカフェイン量を紹介している。
(Newtonの「食と栄養の大百科」から)
◇コーヒーは一日にどのくらい飲んでいいの?
カフェインの一日に摂取して良い量→約400mg
ドリップコーヒー一杯(200ml)のカフェイン量→約90mg
すなわち、
4.4杯(一杯200㎖)くらいまでならOK!ただし、個人によって適量は異なる。
+α豆知識
私は、時間栄養学に興味があり、本を読んでいるが、「飲む時間帯」にも注意が必要であることがわかった。
就寝3時間前にはコーヒーを控えるべし!!
夜遅くにカフェインを摂ると体内時計を狂わせ、逆に体に悪影響を及ぼしてしまう。
(「体を整えるすごい時間割」から)
時間栄養学は「何を食べるか」だけでなく「何時食べるべきか」にも着目した学問でありとても面白い。興味がある方は、ぜひ調べてみてほしい。
◇コーヒーとエナジードリンクの違いについて
上図からコーヒーとエナジードリンクのカフェインの量はそこまで変わらないことがわかる。それならばこの二つの違いは何だろう?
コーヒーは様々な病気のリスクを下げてくれる可能性があり、また1000種類近くあるコーヒーの香りはストレスを緩和し、心身のリラックスに効くのではないかという意見もある。
下図はリスクが下がるものの一覧
一方でエナジードリンクは、カフェインだけではなく大量の砂糖や添加物として刺激物が含まれていて体に危険である。よって、どちらを飲むか悩んだときは、コーヒーを飲むのがおすすめだ。
記憶と勉強について
テスト前、皆一度は「暗記パンが欲しいなぁ~…」と思ったことがあるだろう。残念ながらそんな理想的なパンはこの世界に存在しないが、少し工夫することで記憶定着しやすい勉強法ができるかもしれない!
◇記憶しやすくするための勉強法
「記憶する」ということは覚えた知識を忘れずにいつでも思い出せるようにするということだ。ここでは記憶を思い出しやすく、強固にするための3つの方法を紹介しようと思う。
1.実戦経験をたくさん積もう
参考書を読むのももちろん大事だが、問題集を解いたり、試験に挑戦したりすることも重要。また、マークシート方式の問題よりも、記述式の問題のほうがより思い出す訓練に適している。自分でヒントがない状態から答えをつくる必要があるからだ。 分からなかった問題をピックアップして独自の「まとめノート」を作るのもおすすめだ。
2.友達と教えあおう
友達同士で問題を教えあうことは思い出す訓練になる。ほかの人に教えるときに分かりやすく説明したり、図を使ったりすることで記憶がより強固になる可能性がある。
3.単語帳は、問題と答えを別にしよう
単語帳を作るとき、例えば、「表に問題、裏に回答」などのようにすると思い出す訓練ができて、記憶が定着しやすくなる。
◇記憶定着のための効果的な復習法
(Newtonの「睡眠の教科書」から)
上図は記憶の忘却率を示す「エビングハウスの忘却曲線」だ。見てわかるように、人は一定の割合で忘れるのではなく、忘れるスピードが速いことがわかる。エビングハウスの実験では完全に忘れる前に復習すると忘れにくくなることも分かった。
最もよい復習方法は、
最初に勉強した翌日に1度目、1週間後に2度目、2週間後に3度目、3週間後に4度目
なかなかこのような理想的な復習は難しいとおもうが、これをしっかり念頭におき、勉強の計画を立てるとよいと思う。一つ言えることは、新しい問題集に次々と進むより、自分が「完璧だ!」と思えるくらいまで使いこなすほうが良いかもしれない。 私の場合、数学では「青チャート」のexerciseを高校3年生になってから3回は繰り返し解いた。
◇意外なことで記憶力アップ!?
紫外線は皮膚がんや日焼けの原因となってしまうが、適度な紫外線を浴びることは皮膚におけるビタミンDの生成を促進するなど良い面もある。まだ、詳しくは分かっていないが、紫外線が、記憶力などの認知機能や気分などにも影響する可能性もある。マウスの実験でもこの効果が示されている。また、負担に感じないほどの軽い運動も記憶や学習にかかわる脳の器官「海馬」が刺激されて記憶力が向上する可能性もある。受験生の皆さんも外に出て歩いたり、軽く運動したりすることをおすすめする。
私は、必ず毎朝15分片手に英単語帳を持ちながらフラフープをしている。朝にフラフープをすることで程よく体も温まり、朝からスムーズに勉強できるからだ。
まとめ
今回は私がNewtonを読んで気になった二つのトピックスを皆さんに紹介した。この分野に興味を持った方は、Newtonの「睡眠の教科書」と「食と栄養の大百科」を参考にしたので、ぜひ読んでみてほしい。最後に、人によって感じ方は違うので、これを参考にしながら自分に合ったカフェインの取り方・復習の方法を見つけてほしいと思う。