予備校に通わない受験生にとっては模試を活用できるかが大学合格に直結する
筑波大学のそえじーだ。今回はイクスタに寄稿という形でノウハウを伝える。
模試は、大学受験勉強にとってとても役立つものである。大学受験対策、特に難関大学に合格するためにはなくてはならないものだ。そのため、今回は模試の効果的な使い方を説明する。
模試は受験生にとって貴重な休日を一日まるごと潰すことになり、また疲れるしお金もかかる。それでも、模試を受けるのには十分な価値がある。受験生には必ず積極的に模試を受けてこれを有効活用してもらいたい。
模試を受けるメリットいくつかあるが、本番に向けた練習、自身の現在地の確認、そして勉強の軌道修正の指標となることだ。入学試験は、一日ないしは二日にかけて緊張と集中を強いられる非常に過酷なものである。
入試会場は合格を巡って競い合うライバルばかりだ。この中で実力を十全に発揮するためには予め本番に近い環境で試験を受ける経験を積み、慣れておくことが重要だ。
成績表の見方でやるべき勉強がみえてくる
模試の成績表には、各志望校の志望者の中における自分の順位と偏差値が記されている。この時、自分の現在の位置をしっかりと確認しよう。
志望校の募集人数の中に自分が入っているか、入っていないなら何人を抜かせばいいのか、また合格するためにはその模試で何点とるだけの学力が必要なのか、それに自分は何点足りないのかといったことを、確認するのである。
自分の現在地が分かれば、自ずと今後の勉強をどうすればいいかが分かるはずだ。模試の順位で上位に入っているのならば、それは今までの勉強が正しく、このままのペースで頑張り続ければいいということだ。
もしも、合格水準に達していないのなら、今までより勉強の質や量を上げる必要がある。ライバルたちは勝手に落ちてきてはくれない。自分でペースを上げて抜き去らなくてはならないのだ。
特に身近に受験指導をしてくれる人がいない受験生にとっては、模試の結果からとても多くのことを学ぶことができる。むしろ、模試の結果なくしては、本当にやるべきことは見えてこない。
秋からの模試が重要。必ずチェックして必要なら受験する
模試は年間に何回もあるが、特に重要なのは秋からの模試だ。
秋頃には、多くの受験生が志望校を確定させてきており、また夏を終えて学力を大きく向上させているはずだからだ。受験勉強を一年間で考えると、夏が終わるまでに基礎を固めて、秋からは応用の段階に入りたいところであり、多くの予備校がそのような方針でいる。
10月11月に行われる模試での成績は、そのまま本番の結果につながると思っていい。志望校合格を勝ち取るためには、秋の模試で最低でもC判定をとって貰いたい。D・E判定の場合は、志望校の変更も視野に入れた大幅な勉強計画の改正をするべきだ。E判定でも合格できる人もいるが、それは一部だと思った方がいい。夏の勉強は、秋の模試を中期的な目標にして頑張ろう。
秋の模試が重要だとは書いたが、だからといって模試を恐れる必要など全くない。模試は所詮模試であって本番ではないのだ。
一番良くないのは、低評価を恐れて模試を受けなかったり、模試の低成績に悩んでやる気を失くしたりしてしまうことだ。模試はあくまで受験勉強をより良いものにするための道具である。悪かったなら反省すれば良いという前向きな気持ちで、積極的に受けていこう。
イクスタでは他の記事で受験生が受けるべき模試を紹介しているので、ぜひそちらを参考にして模試を定期的に受験する計画を立ててもらいたい。
今回は独学の受験生にとって模試がどれほど重要かを説明してきたが、独学の受験生が気をつけるべきポイントは他にもいくつかある。
イクスタには独学の受験生に向けた記事があるのでそれらを読み込んで大学受験に役立ててもらいたい。
予備校に通わず独学をするのが不安な受験生に知っておいてほしい知識
イクスタの創業者、土井による論理的・戦略的な受験計画と戦略の作成
過去問に入る時期や基礎完成の時期などいつ何をやればいいか、完全にコントロールできるようになる必要があります。
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