難関大学が第一志望の場合、大学受験の夏休みに必要な勉強時間はどれくらい?
こんにちは、早稲田大学教育学部出身 イクスタ代表・イクスタコーチ/土井万智(どいまさと)です!
イクスタでは創業や運営に関わり代表取締役社長を務めています。また現在も直接受験生の指導を行なっています。
大学受験の天王山と言われている高3生の夏休み。世間で言われているように、大学受験生にとって夏休みはとっても重要です。私は大学受験の予備校で毎年100人以上の受験生と関わりを持ってきましたが、高3生の夏休みをおろそかにしている受験生で第一志望の大学に合格する人はまずいません。大学受験期間の夏休みはそれくらい重要です。いきなり厳しいことを言うようですが、これはマジです。
それではどうすれば高3生の夏休みを最大限に生かして第一志望合格を目指せばすことができるのか。勉強時間のマネジメント方法や重点的に勉強すべき科目など、大学受験における夏休みを難関大学合格に繋げるための活用法をいろいろな方向からフォーカスします。
まず、これまでにイクスタで投稿された記事の中で大学受験における夏休みの活用法を扱っている記事を紹介します。夏休みが終わったあと、「予定通りの質と量を勉強できた」と言えるように今のうちに読んでおいてくださいね!
> 高3の夏休み、第一志望に合格するための過ごし方は?|イクスタ座談会 - イクスタ
イクスタの運営に関わっている現役大学生3人が大学受験の現役時代の夏休みを振り返って、夏休みのおすすめの過ごし方を座談会しました。1日の生活リズムや勉強時間など、また勉強場所についてそれぞれの過去を話しています。今回の座談会で話した3人とも、夏休みは猛烈に勉強したようです。夏休みは勉強量を確保することはもちろん、時間の使い方も細かく計算することが必要になります。
"夏休みは学校の授業もないのでセルフプロデュース力が試されている唯一の時間です。そのため、自分でちゃんと考えてそれを実行に移せるかどうかの実力が問われる期間です。"
この記事は現在も◯台予備校でスタッフをしているみーたさんが書いている記事です。科目別の勉強時間や、勉強時間の割り振り方などが詳しく述べられています。
夏休みは受験の天王山です。夏休みの勉強量が夏休み以降の成績、受験前の成績に直結してくることは間違いないです。いかに夏休みに勉強できるかが勝負になります。 現実から逃げるのはとても簡単ですし、言い訳をして勉強をしないのもとても簡単です。
> 受験の天王山!夏休みに最大限力を発揮するために - イクスタ
東◯ハイスクールで現役スタッフとして働いているエースさんが書いた夏休みの攻略法です。計画の立て方を軸にした勉強ペースの作り方を紹介しています。勉強時間を確実に作ることが重要だそうです。
計画を立てる際には、夏休みが終わったあとの自分の状態をしっかり見定めておく必要があります。夏休みは基礎固めできる最後のチャンスです。ここで力をつけておかなければ第一志望合格はかなり厳しいでしょう。計画を立てる際には1日の流れを意識し、1日1日の計画表をしっかりつくることです。
> 1日に何時間勉強すれば良いの?大学受験生が第一志望に合格するための勉強時間はこうやって逆算する - イクスタ
この記事は夏休みに限らず、大学受験において1日にどれくらいの時間勉強をすればいいかを求めるためのノウハウについてまとめてある記事です。「高3になったら1日◯時間勉強しよう!」などと言われることが多いですが、その時間は果たして根拠があるのか疑問に思っている人もいると思います。そんな人のために1日の勉強時間を逆算して決める方法を解説しています。
上記で紹介した記事の中でどの記事にも共通して出てくるのは、大学受験の夏休みは1日に最低10時間以上勉強する必要があるということです。また、計画を前もって勉強時間のスケジュールを立てておくことも同じく重要だということです。 夏休みの終盤から9月の頭にかけて東進や河合塾、駿台などの大手予備校の模試が立て続けに続きます。最低1つ、それらの模試を受験する予定を立て、その模試での目標点を作成しましょう。
イクスタからのお知らせ
入試までの勉強スケジュールはすべて頭に入っていますか?Noだったら今すぐ読んだ方がいいです。
あまりに多くの大学受験生が、本当に大事なことを知らないまま大学受験を終えます。5つの質問に答えることで、そもそもあなたが難関大学に合格できるポテンシャルがあるかが分かります。受験での見落としを無くして欲しいのすべて読んでください。
夏休みの科目ごとの勉強時間をどう決めるか
模試での目標点を立てます。詳しくは大学受験カレンダーを参照してください。旧帝大や早慶以上の大学を志望している場合には使用科目での8割以上の得点を目標にしてください。 その目標点と現在の自分の模試の点数を比べます。おそらくほとんどの科目がまだ目標点には到達していないことでしょう。 そこで、夏休みが終わるタイミングの模試で目標点を取るためには、あとなにを勉強するべきか(参考書や授業など)のおおまかな目標を立てます。
どれくらいの量を勉強すれば目標点に到達することができるかは、自分の志望校に合格した大学生や予備校の先生に聞いてきましょう。もし、周りに参考になる人がいない場合にはイクスタにご相談ください。
このサイトの相談機能か、イクスタのLINE@アカウントにて相談をしていただければ2日以内にイクスタの現役大学生がリアルな大学受験情報をお伝えいたします!現在イクスタには20人以上の現役大学生が在籍しているので、そのメンバーの中から、各受験生に一番参考になるアドバイスができるスタッフが返答します!
おおまかな目標を立てたら、あとは夏休み期間中に勉強できる時間の目安を立てます。おおまかで良いのでイベントや予定がある日は前もって把握しておきましょう。
高校生の夏休みはだいたい7月20日〜8月31日ですが、学校の補習や大学のオープンキャンパスの予定などで勉強できない時間があるはずです。それらの時間を前もって把握しておかないとあとで勉強計画が狂ってしまうことになるので、午前や午後がつぶれるような予定は夏休みが入る前におさえておきましょう。予定をおさえれば、自分は夏休みにどれくらい勉強時間を確保できるのかが明らかになります。
夏休みに特にやるべき勉強範囲
夏休みに特に時間を使って勉強すべき科目があります。それは反対科目と言われる科目です。 共通テストを受ける国公立志望の受験生には反対科目というものがあります。国公立理系志望の受験生にとっての社会科目、国公立文系の受験生にとっての理科が反対科目と言われる科目です。
これらの科目は夏休みに時間をとって勉強すべき科目です。 それはなぜか。 夏休みが終わってから学校が始まると時間の関係上、どうしても主要科目や過去問対策などの難易度の高い科目に時間を割かざるを得ません。
みなさんはピーター・ドラッカーという著者はご存知でしょうか?数年前に映画や本などで話題になった「もしドラ」の原著になった「マネジメント」という本を書いたビジネス書界の巨人と言われている人物です。仕事に関するノウハウに関して世界でもっとも偉大な著者と言われている人物です。ちなみに「もしドラ」のドラはドラッカーのドラです。
そのピーター・ドラッカーという人がこちらもビジネス界で名著といわれている「経営者の条件」という本の中で、仕事において成果をあげるための方法を述べています。 この本の中で紹介されているノウハウの一つに「時間をまとめる」という考え方があります。
成果をあげるべき者の仕事の大奥は、たとえごくわずかの成果をあげるためだけであっても、まとまった時間を必要とする。最小単位以下の時間では、全く無意味である。何も達成できず、やり直さなければならなくなるだけである。
とあり、また
たとえ1日の時間の4分の1であっても、まとまった時間であれば、普通は、重要なことをするためには十分である。逆に、たとえ1日の4分の3であっても、ここに15分、そこに30分と分断されていたのでは、なんの役にも立たない。
とあります。 この「経営者の条件」という本はビジネスで成果をあげるための本ですが、受験勉強で第一志望で合格するという成果を出すことについても応用できます。
この本によると成果を出すためには1つの科目を勉強するのにはまとまった時間が必要ということです。これを大学受験生に置き換えてみます。すると、学校が始まり放課後しか勉強できない日は、成果を出すための勉強の効率を考えると多くても2,3科目しか勉強できないということになります。つまり、大学受験全体のスケジュールから逆算すると、共通テストでしか使わない科目は夏休みにまとめてやっておくことが必要になります。
単純暗記も夏休みの時間があるタイミングで勉強しよう!
また、夏休みに時間をかけるべき大学受験の勉強は、単純暗記のものです。 具体的に単純暗記はなにかというと、英語であれば発音やアクセントのルール、国語は漢字や慣用句、社会は日本史や世界史の文化史や年号などです。 それぞれの科目の勉強において夏休み以前は「理解する」ことに重きをおくべきなので、単純暗記すべきところは夏休みまでには手をつけられずに残ってしまうことが多いです。
しかし実際の大学の入学試験ではでは、それらの細かい知識を求められることも多く、これらの暗記はいずれかのタイミングで勉強しておく必要があります。 そこで、これらの暗記事項を勉強するための最適なタイミングは夏休みになる、というわけです。
夏休みは1日10時間以上勉強することになるので、1日のなかでうまくこれらの単純暗記を詰め込む時間を設けることが必要になってきます。 ただ、一日中暗記するのではなく、1日の中で暗記にかける時間帯を決めることが重要です。
1日のルーティーンを決めることも重要です。朝一で英語の音読、お昼のあとは日本史演習、夕方からは数学、など、ルーティーンを決めるとやるべきことに迷わず取り組むことができます。
来たるべきハードな夏休みに覚悟を
今回は大学受験の夏休みに勉強すべき時間についてご説明しました。現在の学力と志望校との関係があるものの、難関大学に合格している人は毎日10時間以上勉強しています。夏休みに入る前にこの文章を読んでいる受験生は、夏休みはそれくらいの時間勉強することの覚悟をいまから持っておきましょう。
この記事を読んでいる時点でもう夏休み入ってしまっている受験生、その人たちはもし、遅れがあるようなら全力でその遅れを取り戻しましょう!
大学受験は倍率の高い争いです。自分と同じ志望校のライバルも夏休みには勉強していることでしょう。全国のライバルよりも1点でも多く点数が取れるような実力をつけるために、毎日濃密な勉強をしてくださいね!