化学を完璧にするなら!新理系の化学問題100選の特徴と進め方
こんにちは。一橋大学経済学部の笠原です。
今回は新理系の化学問題100選について特徴や難易度、使い方まで詳細にご紹介します!
※実際に新理系の化学問題100選を使った人にインタービューをした情報をお届けします。
◇目次◇
新理系の化学問題100選の基本情報
出版社
駿台文庫
値段
1458円(税込)
難易度
★★★★★
新理系の化学問題100選とは?
新理系の化学問題100選は化学の高校の範囲の重要テーマ100題ほどを筆者が過去の大学入試の問題などから選び出した選りすぐりの問題集です。
1問1問の問題文が非常に長く、また内容も発展的なことも含まれているために、かなり歯ごたえのある問題が揃っています。
この問題集がすらすら解けるようになれば高校化学は完璧に理解しているといっていいほどです。余裕のある方はぜひ取り組んでみてください。
新理系の化学問題100選のレベル
難関大レベルの問題集です
この参考書は二次試験で化学を受験する難関大学志望の受験生を対象としています(旧帝大、早慶など)。
この参考書は1問1問が非常に重いので、基礎的な分野を理解していないとそれぞれの大問の初めの1,2問くらい解けるかもしれませんが、後半の問題に進むにつれて全く解けなくなっていきます。
支給されている問題集で一通り学習し終わり応用問題を解きたいという受験生、また受験前に難しい問題で力をつけたいという受験生におすすめの1冊です。
ただし、この問題集を完璧に解けるようにならなければ志望校に合格できないというわけではないので、特に自分の得意分野だけ選択して解くことをおすすめします。
東大・京大・東工大志望の受験生はこの問題集をやりこもう!
東大や京大・東工大などの難関国公立を受験する人はこの参考書を使って化学の応用力をつけていきましょう。やはり難関国公立は基礎だけを固めても通用しないような問題が多数出題されます。この参考書を通じて、身に着けた知識をいかに応用して解くのかを勉強しましょう。
東大・東工大の化学で出題される難解な問題を突破するための勉強法を知りたい受験生は以下の記事を参考にしてみてください!
まず基礎を固めたい受験生におすすめの参考書
まずは化学の基礎から勉強していきたい受験生におすすめの参考書を紹介していきます。
理系標準問題集化学
化学の基礎的な3分野である無機化学、有機化学、理論科学をすべて万遍なく学ぶことが出来る参考書。巻末には詳しい解説が載ってある別冊がセットになっています。化学の基礎を問題を通して勉強するにはベストな参考書です。
理系標準問題集化学に関してもっと詳しく特徴や使い方を知りたい受験生は以下の記事を読みましょう。
新理系の化学問題100選の特徴
続いて、新理系の化学問題100選の詳しい特徴について述べていきたいと思います。
実験科学に関する問題が多数掲載!
新理系の化学問題100選の特徴としては、高校の化学の学習範囲であり、試験問題の大半を占める有機化学、無機化学、理論化学の内容だけでなく、近年の特に難関大学の入試問題にも出題されるようになった実験化学に関する問題が掲載されていることです。
この実験化学の問題は主に教科書に書かれている実験をもとにして作成されることが多いものの、受験生はなかなかその分野を学習する機会に恵まれていません。
しかし、この問題集に書かれている実験化学の問題を解くことでより深く現象を理解できることに加え、最終的に化学をより深く理解することができるようになります。
単元ごとの詳しい解説!
また他の特徴としては、この参考書の解説にはそれぞれの次元(単位)がしっかり書かれてあり、解説で書かれている数式の意味を簡単に理解できるということがあります。
特に化学が苦手な人はこの次元をあまり考えずに問題を解いている受験生が多いです。化学の計算問題を解くときには必ずそれぞれの数字の単位を気にして、自分の出した解答の単位が問題文で求められている単位と同じかを確認するようにしましょう。
またこの他にも、特に難関大学で出題されることの多い論述の問題まで用意されていますので、自分の受験大学にそのような出題がある人は必ずチェックすることをおすすめします。
新理系の化学問題100選の使い方や勉強法
次に新理系の化学問題100選の使い方や新理系の化学問題100選を使った勉強法について述べていきたいと思います。
まずは基本的な問題集、過去問で演習!
高校化学の範囲はとても幅広く、3年間の高校生活の間ですべてを理解するのはとても難しいと思います。
まず、学校などで支給されている問題集を1周やり終えましょう。
化学は分野ごとに学習することが可能ですので、例えば「溶解度の分野が苦手で復習したい。でも酸化・還元が得意でもっと難しい問題を解きたい」という場合は、溶解度の分野は学校の問題集、酸化・還元の分野はこの新理系の化学問題100選のような応用的な問題集というように問題集を使い分けることでより効率的に学習することができます。
無機と有機は暗記、でも構造決定と理論は理解 特に理論は早めに取りかかろう
高校化学には大きく分けて3つの分野があります。
理論化学、無機化学、有機化学です。この中で理論化学と有機の応用問題(構造決定)はある程度理論立てて考えることで解くことができます。(逆に単なる暗記ではなかなか解くのが難しいです。)
しかし、有機のそれぞれの反応や、無機化学は暗記に頼らなければいけないところが多く出てきます。化学が苦手だという方は、まずこの暗記教科をしっかり記憶に定着させましょう。
しかし、この問題集を使うような難関大志望の受験生はなるべく早く理論化学と有機の構造決定に手を出すようにしましょう。そこで特に点差がつきやすいです。
問題集を解いていくうえでの注意
新理系の化学問題100選は応用的な問題が多いので、少し考えてもわからなかったらすぐに次の問題に取り掛かりましょう。5分考えてもアイデアが浮かばない問題は、それ以上考えても解法を思いつかないことが多いです。
大切なことは解説を読んでそれを理解できるかです。そして解説が理解できたら、必ずもう一度なるべく早い段階で解き直して、頭の中で定着させましょう。
また、自分の答えが問題集の解答と同じであった場合でも必ず解説をパラパラとでもいいので読むように心がけましょう。
もしかしたら解説の解き方が自分の導出とは違うということもありますし、自分のよりもっとわかりやすいということがあるかもしれません。特に、この参考書は解説が丁寧に書かれていますので、問題を解いた際には必ず一読することをおすすめします。
新理系の化学問題100選と一緒に使いたい参考書
最後に新理系の化学問題100選と一緒に使いたい参考書を紹介したいと思います。
化学重要問題集
網羅的に化学の問題を解くことが出来る参考書。基礎的な問題から難しい問題まで載っている参考書で、数学で言えば青チャートや赤チャートなどのチャート式参考書と同じようなものです。
新理系の化学問題100選を使っていて全然解けない分野や基礎が固まっていなかった分野を発見したら、化学重要問題集でその分野を固めましょう。
化学重要問題集に関してもっと詳しく特徴や使い方を知りたい受験生は以下の記事を読みましょう。
大学受験生で化学を使う受験生におすすめの記事