朝勉強するのは効率がいいの?勉強が効率的になる時間帯について教えます。
今回は『勉強する時間帯』について書いていきたいと思います。みなさんの中にも「暗記科目はいつやったほうがいいの?」とか「早朝勉強って本当に意味あるの?」といった疑問があると思います。
今回はそんな疑問に少しでも答えられたらと思うのでぜひご覧になってください。
◇目次◇
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2.1 朝の時間におすすめの勉強
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4.1 平日(学校ある私立文系Ver)
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4.2 休日(国公立理系Ver)
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勉強する時間帯に正解はない!?
巷でいろいろな噂が飛び交っています。例えば夜に暗記科目をやるといいらしいとか、朝は寝起きだから暗記科目はやらないほうがいいとか。
これって本当のところどうなんでしょうか。実は脳科学の観点から言うと朝の時間は脳の働きが活発になることはわかっています。これ以外にも寝ている間に短期記憶が長期記憶に変わる思考の整理も行われることもわかっています。
ただし、いくら朝の勉強は効率がいいと言っても睡眠時間を削って勉強すると日中の勉強効率が落ちる場合もあるので逆効果ともいえます。
効率のいい勉強時間帯は朝10時まで
脳科学者の茂木健一郎さんは自身の著書のなかでこう述べています。
『朝の脳はフレッシュな状態なので「脳のゴールデンタイム」と呼ばれています。 さらに朝は比較的誰にも邪魔されない時間なので、集中して英語を勉強したり、クリエイティブな活動に取り組むには最適な時間帯。』
出典:「脳科学者 茂木健一郎さんの朝習慣 後編」 朝美人スペシャルゲスト - :朝時間.jp
一般的にこの朝というのは午前4時~10時までの時間帯を指すそうです。
この時間帯に過去問をやったり、ちょっと難しい数学の問題を解いたりするとより集中できていいかもしれません。以下におすすめの勉強サンプルを載せておきました。
朝の時間におすすめの勉強
①過去問演習
受験直前期の土日祝日は、朝に過去問をやるのは有効です。共通テストや私大・2次試験も朝から試験なので朝の時間で過去問を解く習慣をつけておくとより本番で集中できると思います。
②数学や理科科目の計算問題(できるだけ応用のものをやる)
学校がある日などは過去問などまとまった時間が必要なものはできません。なので30分~1時間くらいでできるもので一番いいのは数学の応用問題や理科の計算問題だと思います。朝の時間に脳をフルに活性化させておくと1日の脳の活動が活発化します。
③自分が一番頑張りたい科目(単なる暗記はここではやらない)
それ以外では、自分の今伸ばしたい科目の勉強を中心に据えるといいと思います。後述しますが、ここでは例えば一問一答のような単なる暗記の勉強しない方がいいです。脳は寝ている間に情報を整理するので、朝の暗記はあまり効率的とは言えません。手を動かして、自分の中にある知識を外に出すアウトプットの学習を意識しましょう。朝はたくさんアウトプットしたほうが寝ている間に整理された情報の定着にも役立ちます。
1日の勉強を整理するのに夜の時間を使うべき
もう1つ脳科学で明らかになっていることは睡眠時間の記憶移行です。人間は寝ている間に記憶を整理し、重要なことを長期記憶へと転換させているそうです。先ほど朝の時間は脳が一番リフレッシュした状態になるというのは寝ている間に記憶が整理されるためです。
では一番最初に紹介した夜に暗記科目をやるといいということに関して少し考えてみましょう。人間の脳が寝ている時間に記憶を整理するとしたら夜の時間に暗記するのは理に適っていると言えます。
しかし朝やった勉強と全く違う勉強を夜にしたとするとその効果は薄れてしまうのです。人間の記憶の整理には限界があります。1日やったことが全て覚えられるわけではありません。となると1日の勉強の幅が大きければ大きいほど整理がしづらくなり、結果的に非効率な勉強になってしまいます。
1番いい勉強は、日中やった勉強の復習を夜にやるというのが最も効率のいい勉強ということになります。もちろん記憶の限界値などは人によっても違うので一概には言えませんが。
勉強時間帯はルーティン化する
ここまで見てきたように人間の脳には様々な仕組みがあることがわかっています。これを上手く使うことで最も効率のいい勉強をすることができます。どうすれば上手く使えるのでしょうか。
それは、勉強をルーティン化することです。こうすることで無駄な時間や思考を排除し、効率よく暗記を進めることができます。ここでは一例を紹介します。朝は脳が活性化しているのでできるだけ問題集を解いたり、過去問を解いたりすることに時間を当てましょう。
平日(学校ある私立文系Ver)
6時:起床。学校に早めに行って英語の長文を1題と現代文の問題を1題解く
8時:学校(~15時)
16時:学校終了。ここでは少し疲れが溜まっている場合が多いのでできるだけリラックスしたり、少し仮眠してから勉強を始めると効果的。小休憩後、日本史の問題集を解く
18時:国語の過去問を解く
20時:夕食。休憩。
21時:今日やった過去問の総復習と英単語・古文単語・日本史一問一答をやる(ここはできるだけ今日やったものと関連した暗記をやるほうがいい)
23時:就寝
休日(国公立理系Ver)
6時:起床。軽めのランニングで身体をおこしてから、数学の問題を1~2題解いて、朝食を取る。
8時:化学と数学の過去問演習を行う。
11時:英語の長文読解と国語の共通テスト過去問演習を行う。
13時:昼休憩。
14時:眠くなる時間なので、英語の音読をおこなったりしながらこの時間を乗り切る。(昼寝は15分までならOK!!)
15時:眠気もひと段落したところで、朝やった過去問の復習を行う。
19時:夕食
20時:今日やったもので暗記できていなかったものを暗記したり、英単語をやったり暗記する時間に充てる。
23時:就寝
睡眠は記憶を整理するのでしっかり6~7時間は取るようにしましょう。以下にもオススメ記事を載せておくので参考にしてください。
参考:勉強の休憩は何分とればいいの?効果的な休憩方法や休憩時間を教えます。 - イクスタ