合格に必要なセンター模試の点数の目安
主要な私立大学の目標得点(センター模試の英語筆記)
早慶上智やMarchなど、私立大学の文系に合格するための受験カレンダーです。高校2年生の1月から入試直前まで、時期ごとに科目別のやるべきことやオススメの勉強法を紹介しています。センター模試での目標点と科目別のスケジュールをもとに自分の勉強計画を立てましょう!
イクスタは独学の大学受験生のサポートする大学生ネットワークです。
このカレンダーは大手予備校の私立文系コースのスタッフが共同で作成しました。
4ヶ月ごとの時期別にカレンダーと各科目の進め方を紹介しています。センター模試目標点のグラフの点数が取れるようにペースを調整して勉強を進めることで合格が近づきます!
私立文系の受験生は、この時期に英語の基礎を徹底的に完成させる必要があります。私立文系は英語の配点が大きく、大学によっては英語でしか差がつかないこともあります。
「英語の基礎」とはなんのことなのか、よくわかっていない受験生もいるかと思います。英語の基礎という概念を理解することは、今後の受験スケジュールを管理する上において非常に重要になってきます。曖昧な部分がある受験生はぜひ以下の記事をよく読んで英語の基礎とはなんなのかを理解してください。それだけで他の受験生と差をつけることができます。
◯ 英語の基礎ってどこまで?どの大学にも通用する英語の実力はセンターレベルで測定可能!
◯ 東京外大生が伝授する「受験で武器になる英語力」をつけるための勉強法
この時期は英単語と英熟語の暗記に一番時間をかけましょう。どうやって勉強すれば良いかはこの記事を参考にしてください。
◯ 英語単語帳にも2段階ある!?成績を伸ばす英語単語帳の選び方
◯ センター熟語はこれで完璧!英熟語ターゲット1000の特徴や使い方を解説
単語熟語に加え、英文法・英文解釈も同時並行で進める必要があります。
◯【英語文法】これ一冊でこれだけできちゃいます!~ビンテージ~
私大志望であってもぜひセンター試験模試を2ヶ月に一度は受験してください。英語に限らず他の科目でもセンター模試は実力を測るための良い判断材料になります。英語であれば、単語熟語と文法の基礎が固まっていればセンター模試は130点くらいまで取ることができます。各科目とも、4月のセンター模試で上の表の志望校の目標点を取ることを目標にしてください。
現代文は伸びにくい科目です。苦手意識がある受験生は、この時期から週に1、2問の長文読解問題に触れるようにしてください。間違えた問題はなぜ間違えたか、どうすれば解けたのかという点まで復習しましょう。現代文に関してはこちらの記事をご参考に。
現代文
◯ 【現代文】センスがなくても0から難関大合格まで点数を上げるための勉強法と使う参考書
◯ 現代文が苦手なあなたはここから。田村のやさしく語る現代文の特徴や使い方
古文は古文単語・文法・敬語に集中して対策をたてましょう。現時点ではこの3点の基礎を徹底的に固めます。勉強の進め方やオススメの参考書や以下の記事を参考にしてください。早稲田に合格した勉強法ですが、それほど難しくないレベルの古文にも対応できます。
古文
◯ 古文をゼロから始めた僕が早稲田政経に合格するために使った古文の参考書と勉強法
◯ センター対策、私大文系、国公立二次に対応!古文のおすすめの単語帳5選
◯ ダジャレでスイスイ覚えられる!「古文単語 ゴロゴ」の565個で難関大学にも対応
漢文に関して、私大文系で漢文は一部の大学以外は出題されないので、まだ手をつける必要はありません。学校の授業で出される課題を完璧にこなしつつ、ほかの科目の余裕があれば5月以降に紹介する勉強を先取りしてください。
日本史と世界史ともに通史の勉強を始めます。読むタイプの参考書または教科書で暗記(インプット)の作業を行います。学校のペースに合わせていては遅いので、授業レベルを完璧にしつつ自分でも先取りして受験対策を進めましょう。私立文系の最上位を狙うためには膨大な勉強時間を確保する必要があるので、この段階から1年間のスケジュールを確保しておいてください。
日本史
◯ 【日本史】最低でもMarch以上には絶対に合格したい人が準備すべきおすすめの参考書
◯ 日本史の木の幹を立てる。東進「金谷の日本史」を使って基礎を固める勉強法
◯ 【日本史】独学で通史を勉強し、難関大を目指すなら実況中継をやりこめ!
世界史
この期間で単語と熟語は完全に受験レベルのものを暗記しておく必要があります。
◯ 早稲田に合格するための英単語の参考書はこの2冊で大丈夫!
◯ King of 英単語。難関国立・早慶志望者は単語王をやりきれば不安がなくなる
◯ 早慶以上を目指す受験生が解体英熟語を使って成績を上げる方法をご紹介します
文法も受験レベルの参考書のほとんどを理解できる状態にしておく必要があります。
◯ イクスタスタッフが作成した、大学受験で使って欲しい英文法の参考書一覧
最低でも8月の終わりまでには、上記で紹介している参考書の内容の8割は暗記しておいてください。これが基礎ができたと言えるラインです。
8月の終わりか8月のセンター模試で最低でも140点、早慶志望であれば170点取れていること、これが合格への条件になります。また、早いうちに自分の志望校の過去問の問題を見ておきましょう。どういう問題が出るのかを把握しておくことで、この時期からの勉強計画を立てる際に役立ちます。過去問に要約問題や英作文が出るようであればそういった内容の勉強を進める必要があります。
現代文は苦手意識があれば読解問題集を解いて難しい文章に慣れる必要があります。また、漢字が苦手であれば参考書などで漢字の対策もしましょう。漢字は対策すれば必ず出来るようになるので、得意不得意が分かれる現代文の中で安定して得点を狙える範囲です。古文は引き続き単語・文法・敬語の暗記を進めます。漢文は句法を中心に暗記を進めてください。
現代文
◯ センターから早慶の現代文まで対応!入試現代文へのアクセスで現代文突破!
◯ 大学受験では絶対ミスできない漢字の対策でおすすめしたい参考書と勉強法!
古文
◯ 早稲田大学社会科学部に受かるために気をつけた古文の勉強法
漢文
◯ 漢文をゼロからでもセンターで9割狙う方法。漢文ヤマのヤマ
◯ 漢文が苦手でも語呂合わせで楽しく基礎をマスター!「漢文ゴロゴ」の使い方
6月までには読むタイプの参考書または教科書の1周を終わらせ、2周目に入ります。読むタイプの参考書または教科書で暗記作業(インプット)を1周終わった分野に関しては今度はアウトプット(演習)の作業を通して定着を図ります。社会科目の問題演習に関する記事はこちらをご参考にしてください。
日本史
◯ 独学で早稲田の日本史の合格点を取りたいならこの参考書を繰り返せ!
◯ 【日本史選択必見!】現早大生の受験時日本史ノート公開 画像で詳しく説明
世界史
◯ 確実に早慶上智に合格する世界史の参考書:偏差値80を取る方法
文化史の暗記も夏休みに時間をとって取り組みます。単語カードや音読を活用して効率よく覚えましょう!早慶志望の受験生は8月から9月にかけてのセンターレベルで80点が合格の水準になります。夏休みに80点を取るためには高い密度で勉強する必要があるので、夏休みは日本史・世界史は毎日必ず触れてください。
夏休みが終わり、完全な実践問題に移行し、徐々に難易度の高い問題に触れていきたい時期です。。文章構造が難しく長い長文を早いスピードで解くことができる実力が必要です。
◯ 英語の長文がおもしろいほどよくわかる!!4つのテクニックを使いこなせ!!
◯ 【レベル別】英語長文読解を制するための受験生におすすめの問題集と参考書
また10月頃から志望校の過去問も解き始めます。私立文系であればどの大学も65~70%が合格点です。過去問を解いて65%くらい得点できるようであれば大学のレベルを上げ、40%も得点できないようであれば解く過去問のレベルを下げましょう。全科目に共通する過去問の扱い方をまとめています。
過去問
◯ 早稲田生が語る-大学受験過去問の青本と赤本どっちがいい?
◯ 受験生時代の勉強手帳大公開!秋以降の過去問演習の計画の立て方
現代文は評論文に頻出のキーワードを暗記することで本文中の分からない単語を減らし、現代文の得点が伸びます。
現代文
◯ 現代文独特の表現を覚えよう!「Z会現代文キーワード読解」の特徴や使い方
古文は単語・文法・敬語のインプットが終わるころに問題集を解き始めます。問題演習で基礎の定着と出題の傾向をつかみ、過去問演習にスムーズに入ることを目標にします。
漢文は夏休みに句法を暗記していますが、まだ覚えきっていないor定着に不安があるようであればもう一度参考書に戻ってください。早稲田大学、上智のいくつかの学部、MARCHの文学部で出題されます。過去問演習を始めるまでには句法を覚えきっておいてください。
通史に関しては教科書の太文字はほぼ全て覚えて関連する事項も理解できている状態にいち早く持っていく必要があります。問題集を解きながら、出来ればマイノートを作成します。
◯ 【誰でもできるセンター日本史勉強法】9割だって夢じゃない!完全攻略法☆
◯ 【世界史】一点でも多く!センター9割を取った僕の解答法のコツ!
間違えたところ、新しく学んだ箇所をまとめていきましょう。一問一答で穴を見つけながら、復習をします。問題集を2、3周したら志望校の過去問を解き始めます。自己採点で4割得点できないようであればレベルを下げた大学の過去問に移りましょう。合格レベルは6割5分から7割です。
1月以降はどの科目も過去問演習→復習の繰り返しです。過去問で解けなかった範囲を、これまでに使ってきた参考書やノートに戻り復習し、過去問で志望校の合格点を取れるように対策をします。また、1月の第3週目にセンター試験があります。
基本的に、私立大学が第一志望の場合にはセンター専用の対策はしなくていいです。センター利用入試で私立大学を受験することができますが、センター利用入試は一般試験で合格するよりも高い学力が必要です。
ただ、第二志望以降の大学をセンター利用で早めに合格できれば、第一志望の対策に時間をかけることができるというメリットがあります。私立大学が第一志望でもセンター試験の対策をしたほうが良いという意見もいますが、センター試験は国語の点数が安定しないこともあり、センター試験で安定して85%を得点できる場合を除いて、センター試験のために時間をかけすぎるのは控えた方がいいでしょう。
センター試験対策の時間を私立対策に回したほうが結果的に合格できる大学は増えます。